さて、今回は確率についてのワンポイント講義です。
余事象についてすでに学んでいる方もいらっしゃるかと思います。講義内では、まず「○○以上」であるとか「少なくとも○○」に反応できることを優先していますし、それは継続してください。
ただ、それ以外の文言を使っていたとしても、余事象の考え方を利用する場面は出てきます。
例えば、次のリンク先の問題19。
http://www.tokyo23city.or.jp/saiyo/sikenmondai_r03/siken_pdf/ichirui/kyouyou.pdf
(出典:東京都特別区人事委員会)
本問は、「2枚だけ同じになる」というところから余事象がすぐに浮かんだかどうかがポイントです。
この問題は3枚のコインを取り出すので組合せに関する確率問題です。
また、分母に来るのが全12枚から3枚をえらぶ12C3であることは、おそらく問題ないでしょう。
「2枚だけが同じになる」という状況を余事象の考え方で整理すると次のようになるのがご納得頂けるでしょうか?
1-「2枚だけが同じにならない確率」
つまり
1-(3枚とも同じになる確率+全部色が異なる確率)
ここをクリアできたらあとは計算するだけです。