公務員試験対策講座の講師ブログ

「この問題はしばらく解かなくて良し!」とする基準

問題集の問題を解いていて、「忘れるのが不安で全然先にすすめない」という人もいれば、逆に進めることが目的になって、理解が甘いまま進めてしまう方もいらっしゃいます。

では、「進める適切な基準」っていったいどんなものなのでしょうか?
言い換えれば、「しばらく見なくても大丈夫」と言える基準です。

具体的には、「悩まないでできた!」という問題は、しばらく見なくても大丈夫だと考えています。
数的処理科目で言えば、「問題を読んですぐ手が動き、答えまでよどみなく動いた」知識科目で言えば「各肢の正誤はもちろん、誤った選択肢の誤りを瞬時に自分の頭から引き出せた」という状況です。
数的処理なら3分以内、知識問題なら1分以内が時間的な目安です。
逆に、この基準に達していない知識はまだ「未修得」ともいえます。

基準に達するための一番手っ取り早い方法は、「短期間で繰り返し解く」につきます。
一週間の間に3回ほど解ければ上のような状況に持っていきやすいのではないかと個人的に感じています。(理想は3日連続です)

おそらく、冒頭に出てきた「理解が甘いまま進めてしまう方」は、ここをおろそかにしているはずです。
結果、「とりあえず進めて、再び戻ってきたときには、前回解いたときの記憶がもう残っていない」という状況に陥りがちです。

ですから、ある問題を久しぶりに解いたときに

「記憶にございません」

という状況であれば、ペースとして「理解・定着」よりも「進めること」を優先しているという危険信号だと判断できます。