公務員試験対策講座の講師ブログ

公務員=定時帰り?

皆さん、こんにちは。
数的処理科目担当の岩崎郁人です。

「公務員は残業が少ない」、「公務員は定時で帰れる」
というウワサをきっかけに受験勉強を開始したという人もいらっしゃるかもしれません。

ホントのところはどうなのでしょうか?

Web上には、やたらネガティブな意見が散らかっていて、
きわめて信憑性に欠ける印象を受けました。

そこで、公的なデータを確認してみました。

平成27年に総務省が公務員のワークライフバランス推進のために、
残業に関する調査を実施しています。
概要は下記のとおり。

■対象団体:都道府県、政令指定都市、県庁所在市等
■対象職員:常勤職員

つまり、受験生の立場から見たら
「地方公務員に合格したら、どれだけ残業しなければならないのか?」
を教えてくれるデータともいえるでしょう。

それによると、残業時間は、年間158.4時間、月平均13.2時間となっています。

25日稼働したとすると、一日約30分程度といったところです。
数字の上では、ほぼ、定時と言えるかもしれません。
(そもそも、正しく統計を取ってくれていることが前提ですが…。)

これを「多い」ととらえるか、「少ない」ととらえるかはあなたの価値観にゆだねます。

とはいえ、選挙や災害対応などの、繁忙期や緊急時には、
もちろん数字の通りにはいかないことでしょう。
また、部署によって異なることも忘れてはなりません。

あくまで、「平均」ですからね。

是非、就職先選び、転職先選びの参考にしてみてください。

(参考サイト)
■地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei11_02000077.html