簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
第149回日商簿記検定試験まであともう少しとなりました。
準備の状況はいかがですか?

2級については3年がかりの試験範囲が終わった完全変更バージョンの試験ですね。
といっても3年目の変更はほんの少しですから、
基本的には今回も、昨年までの傾向が反映された試験となるでしょう。

個人的には連結会計はそれほど難しい問題・大量の問題は出ないと予想していましたが、
第148回では第3問すべてを使った連結決算・連結精算表の作成問題が出てきました。
2級で3年がかりで実施された試験範囲変更の目的は、実務に則した試験に変えることでした。
では、2級レベルの取得者が現場で行うであろう処理に、
連結(企業グループ全体の簿記処理)がどのくらい含まれるのだろう?
と考えると、簿記2級でフルバーションの連結会計の問題を出すことは実務に則しているのか?
という疑問をぬぐうことはできませんが、試験で出題されたからにはマスターしなければなりません。

ただし、連結会計は難しいですから、
① 支配獲得時の資本連結
② 連結初年度の資本連結
③ 取引の相殺と債権・債務の相殺
がきちんとできれば、12点程度とれると思いますから、
比較的容易なこの3つをしっかりマスターし、
この3つの部分で確実に得点していきましょう!

3級については来年から試験範囲が変更されることになりました
(詳細は先日のブログでお知らせしたとおりです)。

3年にわたって変更された2級の試験の実施状況より、
試験範囲が変更される場合、新試験範囲で削除される項目については
出題されない傾向にあるようです。

来年から、「当座借越」「値引」「引出金」「売買目的有価証券」
「手形の裏書・割引」「減価償却(直接法)」が3級の試験範囲ではなくなります。
ということは、これらの項目については、
今年度の試験には出題される可能性がぐっと低くなるのと思われます。

もちろん、今年度も引き続き試験範囲ですから、絶対に出ないということは言えませんが、
復習するときには後回しにする項目ですね。
3級を受験される方は、これらの項目の優先順位を低くしてもよろしいかと思います。

また、試験直前のこの時期になると、簿記処理の能力はもちろん、
体調や精神面をケアすることが重要になります。
徐々に暑くなってきて冷房で体調を壊したりしないように気をつけましょう。
そして、特に自信をなくさないように、精神的な面での調子も崩さないよう気をつけましょう。

ラストスパートの時期は、時間が許す限り、
自分の得意な問題を解いて、自信を維持することを第一に考えましょう。
いろいろな問題を解いてどんな問題が出ても対応できるようにと、
今まで解いたことのない問題にチャレンジし、
新しい教材に手を出してしまったばっかりに自信をなくしてしまっては元も子もありません。

過去問題を見る限り、簿記検定試験はけっこうワンパターンなのですから、
新しい問題もそれほど多くはありません。
その点からも、この時期はこれまで使ってきた教材の中でも得意と感じている問題を
練習することが最重要だと思います。

得意な問題を繰り返し解くのは、簿記の手続きを体にすり込むという役割も担っています。
「簿記は習うより慣れろ」とも言われますが、得意な問題を繰り返し解いて、
簿記の手続きに「慣れた」状態を作り上げると、
これまで解けなかった問題がスラっと解けてしまうことがよくあります。

ですから、最も重視することは「慣れた」状態と自信を維持するために、
得意な問題を解くことであり、その延長上で、
ちょっとだけ不得意な問題に手を出す程度にしておきましょう。

不得意な問題が解けないからといって決して深追いしてはいけません。
検定試験では30%間違えても合格なのですから、
不得意な問題の一部だけが解けるようになるだけでいいのですよ。

さぁ、皆さんがんばっていきましょう!



小野正芳

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