簿記講座の講師ブログ

中国の外国進出に学ぶ?

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
もうすぐ7月。もう気分は夏休み!
でも勉強は続けましょうね。

さて、皆さんは、自分の人生戦略を考える際、
何を参考にしていますか?
そんなことを考えながらニュースを見ていると、
中国のスゴさを感じずにはいられないニュースが目に入ってきました。
中国のアフリカ進出のニュースです。

2000年頃から中国(企業)はアフリカに進出するようになったのだそうですが、
2000年頃の貿易額は1兆円くらいだったとのことですが、
2016年は16兆円とすごい伸びですね。
そして、貿易の内容もモノのやりとりから、現地化へと進化しつつあるようです。

現地化とは、中国の資金と技術を使ってアフリカにインフラを整備する過程を通じて、
中国の人々を現地に派遣する、
そして、その地域を中国製品・サービスであふれさせる政策です。

先日、アフリカ大陸の東側のエチオピアの首都と湾岸のジブチをつなぐ鉄道が開通しました。
そして鉄道の終点のジブチでは港を整備しました。
いずれも、中国が大いに協力した案件だそうです。物資を鉄道で運び、
そのまま輸出できるインフラが完成したことになり、
エチオピア・ジブチの経済にとっては大飛躍のチャンスに間違いありません。

そして、ポイントはその鉄道や港の運営にも中国(企業)が食い込んでいるということです。
現地での経済運営に中国(企業)の意向が反映されやすくなりますね。
しかも、ジブチの港には中国海軍の基地が併設されました。

中国にとってみれば、インフラなどを整備してあげ(このお金の大部分も中国政府が貸し付けたもの)、
その運営に食い込み、基地まで整備できたわけですから、もう万々歳でしょう。
また、ケニアではファーウェイが、ITインフラを整備してあげて、
その使い方講習会を各地で開いているそうです。
そのインフラおよび講習会で使われる端末をファーウェイ製にすれば、将来の販売市場まで整備できます。

こうやって味方の国を作っていって、世界における中国のプレゼンスを高めていく
。軍事的な圧力をかける一方で、経済活動を通じて海外へのソフトな働きかけも同時に行っていく。
直接、個人の人生戦略に使えるわけではありませんが、
ある目標を達成するために様々な角度からアプローチするというやり方は、
見本にしなければならないようです。