簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
いやぁ、毎日暑い日が続いていますね! 
夏バテには十分注意しましょう!

第143回3級の第3問について、とても難しいというご指摘が多く届いています。
こんな問題が本番で出題された、絶対に受からない、心配だという声です。
今回はこの点に関する考え方を述べてみたいと思います。

第143回3級の合格率は34.2%で、低めの合格率でした。
3級では40~50%の合格率が一般的ですから、かなり低めですね。
ただ、第2問・第4問・第5問が易しめの問題でしたので、
「全体としては低め」ですんだのだと思います
(第2・4・5問も難しい問題だったら、もっと低い合格率になっていた可能性もあり)。

ちなみに第141回が26.1%、第142回が26.6%であり、それに比べると第134回の合格率は高くなっていました。

このあたりの年は簿記検定が難しくなった年でした。
さらに簿記離れで簿記を学び始める人が減る現象も起きました。
そこで、商工会議所は第144回からは40%以上の合格率になるような試験を続けて、
初心者が受験しやすいような環境を作ってくれているようです。

受験生は、試験のためだけに勉強をしているのではありません。
実務で活かす知識を得るために勉強をしているのです。

ですから、実務で生かせる能力がついたかどうかを測る検定試験で、
第143回のような奇異な問題(実務ではあり得ないようなシチュエーションの問題)が
今後出題される可能性はとても低いと思います。

そもそも平成27年度から3年にわたって実施された試験範囲の変更は、
「実務を重視した試験になること」を目的にしていました。
今後も、実務でよく行われる処理を重視した試験が継続されることを強く望みます。

ただし…、試験は水物。試験委員の好みで若干左右されることはあります。
奇異な問題が絶対に出ないとはいえません。
ただ、個人的には出題される可能性は低いと考えて、願うのみです。



小野正芳

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