簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

消費税増税が近づいてきて、景気対策の話も出てますが…。

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
エアコンで体調が崩れやすくなる時期ですが、
うまいこと調整しましょうね。 
 
借金が1,000兆円を超えるところまで積み上がっている日本の財政。
無駄使いを減らして何とかして欲しいというのが正直なところですが、
やっぱり消費税を上げるしか対応策はないのかと考えてしまうところです。
金額が大きすぎて想像することすら難しいですけど、実際のところどうなんでしょう?

実際には、消費税アップだけでは焼け石に水でしょう。
少しくらい無駄遣いを減らしても、ほとんど、もうどうにもならないというのが、
実際のところだと思います。
 
実は、報道されている国家予算98兆円というのは実は国全体の数字ではありません。
国が運営している社会保険事業まで含めると総支出は約200兆円であり、
税・社会保険料による国全体の収入は165兆円です。収支の差は35兆円! 

ただ、支出200兆円の一部は借金返済に回っていますので、
実際の収支不足=借金の純増額は20兆円くらいです。

一方、消費税1%アップで増える税収はおよそ5兆円です。ということは、
消費税だけで借金の増加を止めるには4%上げないといけません。
消費税を4%上げれば税収が20兆円増えますので、
現在の収支不足をゼロにすることができるわけです。

現時点での予定では来年2019年10月に2%アップする予定です。
つまり、消費税を2%アップして全体で10%にしても、借金の増加を止めることすらできません(泣)。
消費税アップは苦しい、増税はイヤだという意見が大半だと思いますが、
実は、消費税を2%アップしても、“借金増加の程度“が少し遅くなるだけに過ぎず、“借金増加そのもの”は止められません(悲)。

このように、消費税をアップしても足りませんから、どこかから削らないといけません。
そうしないと借金が増え続けてしまいます。

問題はどこをカットするか? 
公共事業は莫大でしょ? 公務員の給料は多いでしょ! 削ればいいじゃない! 

そう思っている人が多いと思いますが、
公共事業は20年前の半分くらいで5兆円くらい(消費税1%分)しか使われていません。
そのうちの1割、5,000億円が無駄遣いだったとしても、消費税0.1%分にしかなりません。

公務員数は先進国で最低水準ですね。
ハローワーク職員は非正規が多いという笑えない話があるくらいです。
人件費は20年前の7~8割。削ったとしても、それほどの金額にはならないでしょう。
10兆円レベルにはほど遠い削減しかできません。

その一方、130兆円の支出がされている項目があります。
それは社会保障です。ここにかかっているお金は現在130兆円、国家の総支出の6~7割にものぼります。
しかも、皆さんご存じの通り、今後も高齢化の進展でまだまだ増える見込みで、
2025年には150兆円になる見込みです。

今から7年後の2025年にプラス20兆円ということは、
さらに消費税4%分の財源が必要だということです。
もちろん、無駄遣い撲滅も必要ですが、大きいところに手を付けなければ、
苦労して無駄遣いをなくしても、無駄遣いを正す意味(是正する効果)がなくなってしまいます。
一生懸命公共事業での無駄遣いを削減して5,000億円うかせても、
他の支出が20兆円増えれば、もう全然ダメみたいな感じで…。

社会保障というと、年配の方が大きく関係するものだと思いますが。
若い人にもできることはいくつかあります。
まず、家にある飲み残しの薬を思い出しましょう。

これはほとんど社会保障費から出ているものなので、
言ってみれば、自分たちが払った税金と保険料の塊みたいなものです。
その場で払う金額が少ないから多くもらってしまいがちですが、それも財政を圧迫して、
まわりまわって、私たちに増税という形で襲いかかってします。
ドラッグストアで買える薬を病院でもらっていませんか? 
1回の病気で複数の病院に行っていませんか?
 
世界的に見ても、日本は少ない税金で高い社会保障を実現してきた分、
国が借金を負ってしまいました。
それが今限界に近づきつつあります。
税金がアップすること、もしくは社会保障が少なくなることこのどちらかを容認することが
どうしても必要になってくることは理解しなければいけないのかもしれません。

自分の子ども達が社会の中心となっているであろう20~30年後を考えると、
不安で不安でたまらなくなってしまい、こんなことばかり考えてしまいます。

ちょっと病気かも? 
でも病気になったら社会保障費を増やしてしまって、
国民の皆さん全員に迷惑を掛けてしまうし、病気にもなれない!



小野正芳

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