簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

株価アップ

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
“食欲の秋”が過ぎていき、実績が上がってきた(お腹が出てきた)今日この頃です。
皆さん気をつけましょう!

少子高齢化がもたらす問題の中でも大きなインパクトを持っているのが年金問題。
現役世代の私としては、今後も年金がきちんと維持されるのか、とても心配です。
そんな中、年金のためのお金が株に投資されているという話を聞きました。
そんなことして、年金は大丈夫なのか?と思ってしますが、
実際は株への投資がなければもっとマズイ状態というのが現状です。

そもそも、現役世代の保険料を高齢者に配るのが年金の基本ですが、
現役世代から集まる保険料のほうが多い時期もあり、
それが積み立てられて、現在160兆円くらいあります。

それを年金積立金管理運用独立行政法人(長い!略してGPIF)という国の機関が運用中なんです。
2000年まではすべて国に貸し付けていたが(国債購入)、現在はいろんなものに投資していて、
160兆円を、日本政府への貸付、日本企業の株、外国政府への貸付、外国企業の株へほぼ均等に1/4ずつ投資している状況で、
持っているお金の半分を日本と外国の株に投資していることになります。

年金のための資金を株に投資するなんて恐いと思うかもしれませんが、
ファイナンスの世界ではむしろ逆で、確実に返してもらえるけどほとんど利息の付かない預金・国債でもつほうがよほど危険なんです。

景気がよくなると、以前は100円で買えたモノが120円になるが、預金は100円のままですね。
つまり、預金は確実に残るが、実質的価値は下がりますから、見た目は減らないから安全そうに見えるけど、
中身は景気の変化に対応できない危険なもの、というのがファイナンスの世界での考え方です。
だから、景気がよくなると価値(株価)が上がる株式投資もバランスよくやっていくということになるわけです。

また、「卵は1つのかごに盛るな」という格言があって、
資産のバリエーション豊かにすることが重要なポイントになります。
そうすれば、こっちの株が下がったときはこっちが上がり、
みたいなことが繰り返し起きながら、全体としてはプラスになっていくんです
(少なくとも株式市場ができた当初からこれまでの100年以上はそんな状況でした)。

例えば、トランプさんがイランに嫌がらせをすると、原油価格が上がり、原油関連企業の株価は下がりますね。
そんなときは太陽光発電に携わっている企業の株が上がり、
その後、原油価格の回復に応じて原油関連企業の株価も元に戻るというイメージです。
だから、国内、外国、いろんな業種の企業の株に投資するのがセオリーで、これを分散投資といいます。

そして、実績もすごいんです! 
GPIFは2001年からの18年間で平均毎年3%のプラス!です。
預金利率の300倍!ですよ。

ITバブルの崩壊、リーマンショックという2回の不景気を含めて、平均で毎年3%のプラス!なんです。
金額でいうと、18年間で66兆円の利益を稼ぎ出していて、
将来の年金の原資が66兆円増えた!というわけです。
2035年頃まで運用を続けて、そのころから年金支給額の10~20%を運用益で賄う予定だそうです。

そしてこれはたまたまではありません。
今後も一定の利益が見込めます。なぜなら、世界の人口がしばらく増え続けるから。

人々はより豊かな生活を手に入れようとするから、
グローバル企業の活躍の場は拡がります。

日本だけ見てると、人口減でモノがあふれすぎていて、
「これ以上の豊かさはない」って感じですが、
まだまだ生活水準が低い国・地域がたくさんあり、
まだまだ世界経済は拡大するでしょう。

そんな環境で活動している企業の利益は少しずつ増えていき、
毎年の株価の上がり・下がりはあるけど、20年とか50年というスパンで見ると、
今後も世界中の株価は上がるでしょう。
リーマンショックなどでも株価が暴落しましたが、
将来値上がりする株を安く買えるチャンスなんだ!というのが、
長期分散投資する人々(GPIFもこの人達)の共通の認識です。

株価がそんな身近なところに影響しているなんてという感じもします。
経済ニュースは遠い世界の話のように聞こえるけど、
私たち一人一人が経済社会のメンバーなんだから、
絶対にどこかで影響を受けているはずです。
私たち個人も少しずつ株式投資して、経済拡大の果実を分けてもらいましょう!



小野正芳

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