簿記講座の講師ブログ

消費税アップにどう備える?

消費税

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
第151回検定試験まであと約1ヶ月。準備は順調に進んでいますか?

2019年、いよいよ始まりました。今年は消費税がアップする年ですが、
私たちはどのように準備・対応すればいいでしょう? 
政府もいろいろと対策してくれるそうですが、
私たち個人にもできることがあるんでしょうか?

2つに分けて考えてみるとよいと思います。
1つは短期的な対応です。

なんといっても、9月中の駆け込み購入はしないということですね。
特に高額なモノは消費税アップ前に買いたいと思ってしまうけど、
売る立場で考えるとどうなる? 
当然、買いたい人が多いとき、売る側は安く売る必要はありませんよね。
むしろ品薄になって値上げもあり得ます。
でも、増税後、買いたい人が激減すると売る側はどうします?
売る側はお客さんを確保するために値下げせざるを得なくなります。
実際、消費税が8%になった2014年4月は、電化製品など20%近く値下がりした製品も多くありました。
3%の消費税アップの負担を避けて、20%値引を逃してしまったということなんですね。

ここで得られる教訓は、買う側である自分の都合だけを考えるのではなく、
売る側の気持ちも考えてみるといいかもしれないということですね。

もう1つは長期的な対応で、
政府が言っているキャッシュレスキャンペーンをきっかけに、
増税後もずっと2%の増税分をチャラにできるお金の使い方を考えてみましょう。
政府が行っているキャッシュレスキャンペーンは、中小のお店で、クレジットカード、電子マネーなどを使ったキャッシュレス決済をすれば、2020年8月ごろまで、2% or 5%のポイントがもらえるというものです。
ただ、日々のすべての買い物を中小のお店で済ませられませんし、
期間限定の政策だから、長期的な対応とはいえません。
だから、このキャンペーンをきっかけに、
支払のほとんどをずっとキャッシュレスで行うようにしてしまいましょう!
例えば、次のような感じです。

 ・電子マネーで支払ってポイントをもらう。
 ・電子マネーをクレジットカードでチャージしてポイントをもらう。
    
これで実質的に2%くらい還元してもらえます。
しかもずっと(ただし、クレジットカードは電子マネーチャージでのポイントを廃止することが多くなってきています…)。

2018年の電子マネー決済の推定額は5兆円ちょっとで、
日本全体での決済の数%しかありません。
「使いすぎが怖い」「現金は見えるので安心」という理由で現金決済する人が多いようですが、電子マネーはチャージが必要だから「使いすぎ」は防げるし、今の時代はデータ(無形資産)の時代だから「見えないモノ」へ対応できる能力も必要です。
「見えないモノ」を見える化できる能力がつけば、
必要なモノに必要なだけお金を使うという管理能力アップさせられます! 

つまり、消費税アップを機会に新たな能力を身につけながらお得な生活も手に入れよう!ということです。
そして、キャッシュレスが進みお店の現金管理の負担が減ると、その分販売価格が下がるかもしれません。
ここでも売る側の事情も考えてあげると、買う側にいいことがあるかもしれませんね。

売る側の気持ちも考えながら、短期・長期の両面作戦で対応して、
お得を手に入れるだけでなく、必要な能力も手に入れましょう!