簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
まだまだ連休の疲れがとれませんが、皆さんは全開ですか?

とうとう、平成から令和に時代が変わりました。
バブル崩壊から始まった平成の30年間。日本の経済はどんな変化をしたのでしょうか?

結論から言うと、日本経済そのものは少し大きくなり、豊かさも向上しているんですが、でもそれ以上に世界が大きく豊かになったので、世界の中の日本は少し小さくなった、というところでしょうか。

世界の国々の中でも、大きく豊かになった国の代表例は新興国で、中でもアジアの新興国が躍進しました。BRICsとかVISTA(懐かしい響き!)とか言われて、注目されましたよね。どのくらい伸びたのか、2つの視点で見てみたいと思います。

1つ目の視点は、国民が、国内で感じる景気感です。実質GDPという指標でみることができます。実質GDPとは物価の影響を除いたGDPのことです。
日本は、平成30年間で1.4倍になりました。年間1%伸びている計算です。景気は悪くなるばかりなんて言われることもありますが、ちゃんと伸びてるんです。先進国代表のアメリカは、平成30年間で2倍になってます。年間2.5%アップですから、日本よりも伸びたんですね。
 
それで、新興国はというと、中国は、平成30年間で55倍、年間15%アップ!
インドネシアに至っては、平成30年間で74倍、年間16%アップ!
新興国の勢いはすごい! 伸び方のレベルが全然違います。

2つ目の視点は自国と他国の比較です。「どのくらい外国への旅行に行きやすいか」ともいえるかもしれません。
 
日本からアメリカを見てみると、平成31年は、その経済に3.7倍の格差があります。要は、日本から見たアメリカの経済レベルは日本よりかなり高いんです。ですから、アメリカへの旅行代金・滞在費はかなり高価に感じるわけですね。
では、中国から日本を見るとどうなるでしょうか? 平成元年は2.2倍でしたから、中国から日本に来るのは大変なことでした。しかし、平成31年は何と0.2倍! 日本への旅行は超安上がりになったんです。

だから、冒頭に話したように、日本そのものは大きくなっているけど、世界の中の日本は小さくなっているってことなんですね。
そのうえ、今後、日本は人口が減って、経済はさらに悪くなると心配している方もいるかもしれません。でも、過去、同じような状況になって見事復活した国を参考にすれば、日本も何とか再浮上できるかもしれません。

ズバリ、その国とはイギリスです。
1960年代、イギリスは英国病という病にかかり、ヒドイ状態でした。ヨーロッパの病人とさえ言われてたんです。GDPは少しずつ伸びましたが、周りの国々が戦後の高度成長を記録する中、低成長にあえいでいました。「ゆりかごから墓場まで」と言われる充実した社会保障が国の財政を困窮させ、人々の働く意欲は低かったのです。今の日本も充実した社会保障が最大のボトルネックで、あるアンケートによると「やる気がない」と答えた日本の労働者の割合は70%に達しています。
 
そんな英国病といわれる状態から抜け出すためにイギリスが行ったのが規制緩和でした。国有企業を民営化し、やる気のある人が何でも自由にできるような環境を整えていき、見事、1980年代後半に復活しました。特に、外国から金融業を誘致して、シティといわれる一大金融拠点を築いたのが象徴的です。

ポイントは、自由化と多様化だと思います。日本でも徹底的に自由化・多様化して、生きていくのが楽しい・面白い国を創っていきたいものですね。



小野正芳

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