簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
関東ではまだまだ涼しい日が続いています。寝冷えには気をつけて。

第152回検定試験が終わりました。簡単に振り返っておきましょう。

3級はオーソドックスな設問であり、過去問中心に勉強してきた方にとってはとても取り組みやすい問題であったと思います。過去問中心に勉強していれば81~87点の得点が十分可能な問題であり、合格率も前回と同じくらいになるものと予想されます。
合格のポイントの1つである第3問試算表は重複する取引が含まれない、最も簡単な形式の試算表作成問題でした。新試験範囲の項目である差入証拠金が出題されましたが、それ以外はとてもオーソドックスな問題でした。
もう1つのポイントとなる第5問は財務諸表の問題となっており、新試験範囲の項目である消費税が含まれていましたが、貸倒引当金、売上原価、減価償却、見越・繰延×2が出題されていましたから、このあたりを確実に得点したかったところです。
 
2級は以前のレベルの問題に戻った感じでしたね。
前回試験の反動か、全体のレベルはかなり易しい問題だったと思います。第1問・第2問は例年になく易しく、第4問・第5問も問題量も少なく、難易度も低い問題でした。第3問で新試験範囲の問題がいくつか出題されたために、多少難易度が高かったかもしれませんが、合格率は高めになるのではないでしょうか。
2級では試験範囲が広くなるので、ワンパターンな問題だけで構成しない試験があってもよいと思いますが、難易度はこのくらいの設定でお願いしたいところです。2級試験は、3級というとても基礎的な取引のみで構成された試験をクリアして、次のステップに進もうとしている方が受ける試験です。ですから、簡単過ぎてもいけません。
しかし、第151回試験のように、子会社が2つあるような(片方が設立数年経過、片方が新規設立した子会社)、税理士・会計士レベルの試験でも出題されないようなシチュエーションの問題を出題するなど、あまりに難しすぎる試験にしてしまうと、勉強を継続しようとする方が少なくなってしまい、簿記・会計の業務をさせる人材が減ってしまいます。そうなると、企業の日常業務にも大きな悪影響を与えるようになってしまいます。試験を難しくしすぎると、有能な会計人材を輩出するという簿記検定試験の理念の実現を難しくしてしまうわけです。

何とか、このレベルの2級試験が続くことを願ってやみません。



小野正芳

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