簿記講座の講師ブログ

すでにリーマン前を回復!?

 皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
今日もがんばっていきましょう!

 すでにリーマン前を回復!
といってもあまり良い話ではありません。
業績・財務が悪い企業への貸付が過去最高水準になったという話です。

 現在、世界各地で超低金利政策がとられています。
日本、スイス、ドイツあたりではマイナス金利の状態になっているほどです。
そのため、世の中、お金が余りまくってしまい、お金を持っている人はより有利な(より多くの利息をもらえる)貸付先を探しまくっています。そうなると、相手が多少怪しくても(返してもらえない可能性があっても)、少し高めの金利ならば貸すことになります。その結果、業績・財務が悪い企業への貸付が、リーマン破綻の前と同じ水準になったというわけです。

 リーマンショックは、低所得者への貸付が焦げ付いたために起こったのですが、今回は貸している相手が業績・財務が悪い企業です。貸す相手が個人だったか(リーマンショック)、企業か(今回)という点が違いです。

 低金利政策が続いているため、お金を持っている人(主にファンド関係)は、稼ぐために、多少業績・財務が悪くても金利が高い企業への貸付を増やすしかありません。しかし、米中貿易戦争、香港の問題、イランの問題などの、世界経済を破壊できるくらいの事件が起きそうな予兆はたくさんあります。
 そんな事件の影響で業績の悪い会社の倒産が始まると、一気にリーマン級の不景気が来るかもしれません。その影響でしょうか。この原稿を書いている時点では、日経平均は22,000円に届くと必ず値下がりし、米国ダウ平均は27,000ドルの壁に跳ね返されます。そのうち、ドカンと下げるのでしょうか。

 株価が暴落すれば、世界中の庶民が迷惑を被ります。
 何度やっても懲りない面々(主にファンド関係)。世界のマネーゲームから我が身を守る方法はないのでしょうか?