簿記講座の講師ブログ

第153回簿記検定試験お疲れ様でした

 皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
今日もがんばっていきましょう!

 第153回検定試験が終わりました。簡単に振り返っておきましょう。
試験内容に関してはすでに講評でアップしていますので、合格率について見てみたいと思います。

 3級はとてもオーソドックスな設問であり、過去問中心に勉強してきた方にとってはとても取り組みやすい問題であったと思います。過去問中心に勉強していれば75~82点の得点が十分可能な問題でした。
そのため、試験直後は、前回と同じくらいの合格率(55%くらい)になるだろうと予想していたのですが、現時点では45%前後の合格率のようです。
すでに合格発表が終わっている半数くらいの商工会議所のデータをまとめただけであり、最終的な確定値ではないのですが、第153回試験は第152回より少し下がりそうですね。

問題を見る限り、ポイントとなる試算表・精算表の問題は、シン試験範囲からの出題が2~3含まれているとはいえ、論点としては易しいレベルの論点ですから、試算表・精算表の得点が低かったとは考えにくいと思います。
とすれば、第2問の勘定の締切、第4問の帳簿の作成あたりで、いつもどおりの得点ができなかった方が多かったのでしょうか。
いずれにしてももう少し分析して、教材に反映させていかなければなりません。

 2級は連結の難問が出題されてしまいましたね。
第3問は難しかったのですが、それ以外の問題は比較的易しめの問題でしたらから、第3問以外でどれだけ得点できているかがポイントになると思います。
過去問中心の演習をしていれば、78~84点くらいはとれたと思います。それが合格率に表れているのではないかと思います。
そのため、試験直後は、前回と同じくらいの合格率(25%くらい)になるだろうと予想していましたが、現時点では27%くらいの合格率のようです。

3級のデータと同じく確定値ではないのですが、まずますの数値で第3問を見て焦らず、その他の問題で得点できたかどうかがポイントになったのだと思います。
弊社にも合格者の方から合格の声をいただいていますが、「第3問は2点だったけど、合計78点で合格できた!」など、やはり連結にどのように対処するかがポイントになったようです。

連結への対応について、私たちも、もっと強調していきたいと思います。