簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

 皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
はやく暖かくならないかなぁ。

 今年もこの時期になりました。確定申告です。自営業の方はもちろん、会社勤めの方もサラリー以外の稼ぎがあったりする場合には確定申告をしなければなりません。ただ、毎年変わる税金のルール。なかなか難しいですよね? でも、世の中、少しずつ増税のほうに向かっていますから、自分にとってどんな変化があるのか押さえておきたいですよね!
 
そもそも税金ってどうやって計算しているのでしょうか?
ざっくり言うと、収入(総支給額です)から経費を引いて、さらに配偶者控除などのいくつかの控除を引いて、残った金額に税率を掛けて、納める税金の額を計算します。つまり、
 ・仕事をするために必要な経費
 ・生活するために必要な控除
が認められていて、収入からそれらを引いた残り(個人の利益みたいなものですね)に、税金がかけられるということ。
収入から引けるのが、経費といろんな控除の2種類があるっていうのがポイントで、自分にとって、どんな項目を引けるのか、いくらぐらい引けるのかをチェックするのがポイントです。2019年分についてはあまり変化がありませんが、2020年分からまたいくつか変わるので、ちょっと意識しておきましょう!

 経費の部分で注目する点は、会社勤めの方なら給与所得控除、自営業の方なら青色申告控除です。
会社勤めの方の場合、もらった給料から引く経費相当額を給与所得控除っていうんですが、
 ・昔は給料に比例して上限なしだった →給料が多くなれば経費も多くなるってコト。
 ・平成25年から年収1,500万円以上の方の場合、経費245万円が上限。
  →年収1,500万円以上の方は増税。でも私たち庶民には関係ないか…。
 ・平成28年から年収1,200万円以上だと、経費は230万円が上限。
 ・平成29年から年収1,000万円以上だと、経費220万円が上限 
  →まだまだ庶民には関係ないか…。
 ・令和2年から年収850万円以上の方の場合、経費195万円が上限。
  →むむむむ! そのうち年収500万円以上だと、経費の上限ありなんて世界になる?
という変化があります。増税される層が厚くなっていく予感が…。

 自営業の方も、経費という扱い(青色申告特別控除)で、最低65万円を引くことができましたが、これが来年から55万円に減らされる。経費が10万円減っちゃうので、その分儲けが増えるから増税になっちゃうわけです。
ただし、年収2,600万円以下だったら、生活に必要な控除の1つの基礎控除っていう項目で10万円多く引けるようになるので、結局変わりません。

 要は、年収850万円以上の給与所得者と、年収2,600万円以上の自営業者が増税と言うことです。むむっ、ちょっと不公平(^^;)…。

 投資のほうでもちょっと注意すべき点があります。実質的に同じような投資でも、やり方を変えると税金が変わることがあるという点です。
例えば外貨投資。銀行で外貨預金をして儲かったら、その儲けは給料など他の収入に加算されて、累進税率で課税されます。高給の人が外貨預金で儲かったら、その儲けの40~50%を税金として払うこともあります。
 一方、FXで外貨投資をすれば、給料などとは関係なく、FXの儲けの20%だけを納税すればいいんです。外貨でも受けるのはとても難しいけど、外貨預金をFXに変更するのはとても簡単。つまり、税金のことを知るのは投資の収益率を高める必須の手段だったりするということを知っておいて損はないってことです。

 税は複雑怪奇です。だけど、仕事や投資など、今、自分が関わっていることに関する税金のルールだけは知っておいて損はありませんね。



小野正芳

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