皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
もうすぐ春です! リフレッシュしていきましょう!
簿記講座では、電子マネーの処理方法として、次の2つの方法を学習します。
①入金時に費用とする方法
(入金時)(借)旅費交通費 ×× (貸)現 金 ××
(使用時)(借)仕訳なし (貸)
②使用時に費用とする方法
(入金時)(借)仮 払 金 ×× (貸)現 金 ××
(使用時)(借)旅費交通費 ×× (貸)仮 払 金 ××
ここで、皆さん、ちょっと疑問が湧きませんか? 仮にチャージした金額をすべて使わなかったとしたら、①の方法と②の方法では、その年の「旅費交通費」の金額が違ってしまうのに、いいのでしょうか?
例えば、会社全体で100万円のチャージをしたけれども、使ったのは90万円だった場合を考えてみましょう。①の処理方法であれば「旅費交通費」100万円となり、②の処理方法であれば「旅費交通費」90万円で、「仮払金」が10万円残ってしまいます。
結論を言えば、①が②の処理方法を継続的に使い続けることを条件に、この違いは認められます
何を言いたいのか? 会計処理方法が複数認められる場合には、異なる費用額となるから、利益の金額も変わってくるということです。つまり、利益が多いから優秀な会社であると絶対的に言えるのではなく、その処理方法まで考慮しなければ、優秀な会社かどうか判断できないと言うことなんですね。
前回のブログでもお話しした会社を買うというシチュエーションに皆さんが直面された場合には、こういったことも考えてチェックしたいですね。