簿記講座の講師ブログ

第154回簿記検定試験お疲れ様でした

 皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
暖かくなったり、寒くなったり。絶対に体調は崩さないように!

 第154回検定試験が終わりました。簡単に振り返っておきましょう。

 3級はとてもオーソドックスな設問であり、過去問中心に勉強してきた方にとってはとても取り組みやすい問題であったと思います。過去問中心に勉強していれば82~84点の得点が十分可能な問題でした。

 合格のポイントの1つである第3問試算表では、銀行ごとの預金勘定の使用、電子記録債権債務の処理が新試験範囲から出題されましたが、内容的には処理が容易な項目であり、全体としてはとても易しい試算表の問題だったと思います。
 もう1つのポイントとなる第5問では、少しひねりが加えられていました。備品の処理について、支払手数料を計上する、減価償却が必要ないということを考えさせる問題でした。ただ、毎回出題される2.貸倒引当金、3.売上原価、4.建物の減価償却、7.繰延については今回も出題されましたので、確実に得点したいところです。

 この記事の執筆時点では48.80%の合格率となっています(合格発表が終わった商工会議所のみ集計した数字)。前回の第153回検定試験の合格率が43.1%でしたから、やはり、前回よりは易しめの試験だったようです。

 2級は連結の問題が出題されず少し安心されたかもしれませんが、他の問題の難易度が若干高かったようです。

 典型的な第3問・第4問・第5問をしっかり押さえて、第1問・第2問でできるだけ多く得点できたかどうかがポイントになるかと思います。
第3問がオーソドックスな決算の問題であったせいか、第1問は難易度が若干高い問題でした。
第2問は売上原価対立法による一連の処理が求められており、初めて問われる問題でしたね(1つ1つの取引はテキストレベルの問題でしたが)。
第1問・第2問が若干くせのある問題だったとしても、過去問中心の演習をしていれば、74~78点くらいはとれたと思います。

 この記事の執筆時点では28.57%の合格率となっています(合格発表が終わった商工会議所のみ集計した数字)。前回の第153回検定試験の合格率が27.1%でしたから、前回ほぼ同じくらいの合格率になるようです。
 2級は、連結が出題されたときは第3問がとびきり難しい反面、他の問題が易しめの試験となる一方、連結が出題されないときは、易しい問題と難しい問題が均等に出題されて、合格率がほぼ一定になるような傾向の試験になりつつあるようですね。