簿記講座の講師ブログ

2021年は少し希望を持てそう!?

 皆さん、こんにちは!
 簿記講座担当の小野です。

 私はまだ休み気分が抜けませんが、皆さんはもう通常モードに戻りましたか?

 2021年が始まりました! 年明け早々、日本では緊急事態宣言が発令されたり、欧米ではロックダウンが再び行われるなど、波乱含みの始まりです。今年も、世界でいろいろなことが起こりそうですが、経済はどうなるでしょう? 

 現在の状態を示すニュースやデータ、数ヶ月先の状態を反映している株価を見比べると、何かが少し見えてくる(見させてくれる)かもしれません。現実にはこれだけ景気が悪い感じがするのに、日本の株価は30年ぶりの高値になっています。これは何を意味するのでしょうか? 2020年を振り返りながら、2021年について考えてみましょう。

 2020年中、政府は70兆円の追加借金で、いろんな給付金・補助金をばらまきまくり、そのお金の最後の行き場所が株になったといわれています。ばらまかれたお金は国民の誰かが持っているけど、消費する対象がないので(旅行にもいきづらいですし)、株式投資に回ってしまうというわけです。また、日銀が金融緩和(誰かが持っている国債を買い取ってお金を供給している)ため、そのお金が株式投資に回っているともいわれています。

 そんなこんなで株価が高騰しているといわれますが、コロナ前から、株価は結構高めでした。日本は、コロナ前、2020年の1月ごろの日経平均株価は24,000円くらいで、2月末に16,000円くらいになりましたが、緊急事態宣言明けの6月頭には24,000円に復活しました。この復活は主に給付金・補助金のバラマキが効いたんだと思います。

 そして、今の株価は27,000円~28,000円くらいで、さらに上がっています。2020年の11月ごろから上がり始めました。この上昇も金融緩和のせいだと考えることもできますが、少し積極的にとらえることもできるのではないかと思うんです。

 ここ最近の株価は、3~6か月後くらいの経済を反映しているはずで、今後3~6か月の間に新たな給付金が予定されているわけでもないので、春から夏にかけて、日本経済が少し良くなっていると、予想されているのかなと解釈したいですね! そう解釈すれば、少し希望も見えてきますし、「頑張ろう」って気も少し起きてきます。

 でも、緊急事態宣言も発令されていて、どうしてもいい感じになる気がしないかもしれません。ただ、一つ勇気づけられるデータがある。「銀行の貸出が大きく伸びていること」と、「企業の倒産件数がバブル後最低になっていること」です。倒産件数が少ないってちょっと意外だと思いませんか?

 1990年代は年間18,000社くらい倒産していましたが、2020年は7,000件くらいです。苦しいながらも、経済活動を行う枠組みである会社自体は残っているわけです。ですから、経済活動が少しずつ正常化してきたら、また、人手不足になるかもしれません。昨年の今頃は、超人手不足って言っていました。本来、日本の人口構造などを見てみると、そんな状態なのであり、コロナという超特殊要因が春ごろから解決される(ワクチンが超絶に効くとか!)と、株式市場では予想されているのではないかと思うんです。28,000円くらいまで上がった今の株価にはその点が反映されているんじゃないかと。

 もちろん、以上は私の勝手な妄想です。でも、毎日生きていくうえで、少しでも将来の希望が見えると、毎日の生活への取り組み方も違ってくると思います。毎日の生活により積極的に取り組めるようになると、そこから生まれる成果もより良いものになると思うんです。

 楽観的過ぎるかもしれませんが、暗いことばかり考えていても前に進みづらくなります。少し希望をもって毎日の生活をしていきたいですね!