簿記講座の講師ブログ

検定試験お疲れ様でした

皆さん、こんにちは!

 簿記講座担当の小野です。

 まだまだ時々寒い日が到来します。皆さん、体調管理には十分気をつけて!

 第157回検定試験が終わりました。簡単に振り返っておきましょう。

 3級は、第3問・第5問がとてもオーソドックスな設問でしたね。過去問中心に勉強してきた方にとってはとても取り組みやすい問題であったと思います。

 合格のポイントの1つである第3問試算表では、受取商品券の処理が新試験範囲から出題されましたが、内容的には処理が容易な項目であり、全体としてはとても易しい試算表の問題だったと思います。この問題であれば22~26点程度は欲しいところですね。

 もう1つのポイントとなる第5問もとてもオーソドックスで当座借越と期中取得の備品の減価償却が多少迷ったところでしょうか。それを除けば、いつもの決算整理項目での決算でとても計算しやすかったのではないかと思います。この問題であれば21~24点は欲しいところですね。

 第1問仕訳の問題、第4問用語選択の問題も特にひっかけ問題はなく、第1問は過去問で多く見かけた問題が、第4問はテキスト・過去問で取引文の中で頻繁に出てくる用語が問われていますので、ほとんど迷うことはなかったのではないでしょうか。第1問は16点、第4問は8点程度、は欲しいところです。

 一方、第2問商品有高帳の問題も逆順に解答させる初めてのケースの問題だったかもしれません。これまでは、仕入帳・売上帳のデータから商品有高帳に記入するパターンですが、今回は仕入帳・売上帳・商品有高帳が穴埋め形式になっていて、互いの帳簿の関係を理解しているかどうかを問う問題でした。

 過去問中心に勉強していれば82~84点の得点が十分可能な問題であり、仮に第2問で戸惑ったとしても、他の問題で十分70点を超えることができたと思います。合格率は前回より若干高くなり、50%を超えるのではないかと予想しています。

 2級は連結の問題が出題されませんでしたね! 問題を見た瞬間、少し安心されたかもしれません。ただ、他の問題の難易度が若干高く、全体としてはいつもどおりの20%台後半~30%くらいの合格率となりそうです。典型的な問題であった第3問・第4問・第5問をしっかり押さえて、第1問・第2問でできるだけ多く得点できたかどうかがポイントになるかと思います。

 第1問は平均的な難易度の仕訳の問題でした。1.が若干難しかったかもしれませんが、16点は欲しいところですね。

 第2問はリース会計に関する一連の処理が求められており、初めて問われる問題でしたね(1つ1つの取引はテキストレベルの問題でしたが)。1つ1つのリース物件に関する処理は容易ですが、リース期間が違ったり、5つもリース物件があったり、きれいにメモを取っていかないと、なかなか難しい問題でした。いきなり解答用紙に解答を書き込むのではなく、きちんと期中の取引を処理してメモにまとめる練習(弊社解説集のような流れ)ができていれば何とか対応できる部分もあったと思います。10~12点程度の得点が欲しいですね。

 第3問もボリュームが多めで後半に行くにしたがって決算整理の難易度が上がる感じだったのではないでしょうか? 分量の問題もあり、すべてに正解することは難しいかもしれませんが、基本的なところで10~12点程度の得点が欲しいところです。

 第4・5問はかなりオーソドックスな問題でした。30点台後半の特典が欲しいところです。 第2・3問が若干くせのある問題だったとしても、過去問中心の演習をしていれば、72~76点くらいはとれたと思います。何とか、合格率が30%台に乗ってくれることを祈ります!