簿記講座の講師ブログ

株に続き不動産も! もうバブル?

 皆さん、こんにちは!

簿記講座講座担当の小野です。

 暑い日の中、突然涼しい日があったり。絶対に体調は崩さないように! 

 気候は湿っぽい一方、アツアツでイケイケの超好景気の世界があります。

 株式市場と不動産市場です。

 日本の株式市場では日経平均株価が29,000円前後になり、1980年代後半のバブル崩壊後最高値圏をウロウロしています。アメリカの株式市場でもダウ平均株価が34,500ドル前後になり、史上最高値圏をウロウロしています。

世界中の中央銀行が超金融緩和を行い、莫大なお金を世の中にバラまいています。機関投資家(ファンド)は超低金利のお金を手に入れてそれを株式投資に投入しています。政府も莫大な借金をしていろんなところにお金をばらまいています。

例えば、日本政府は昨年7月ごろ、1人10万円を国民全員に配りました。総額12兆円す。つまり、政府が12兆円借金し、それが個人の銀行口座に入った(世の中にバラまかれた)わけです。使ってしまった人のお金は使った先の企業の銀行口座に、使っていない人のお金はその人の銀行座に残っており、いずれにしても世の中に12兆円がばらまかれています。他にも様々なコロナ対策のため、日本では50兆円くらい、アメリカでは200兆円くらいのお金が世の中にバラまかれました。

そのお金がどこに行くか? 株式市場に流入しているのですね。そして、株式市場がとても高くなりすぎたので、これ以上株を買うのが怖くなったのか、次は不動産(REIT:不動産投資信託)の価格が過去最高値圏にあります。特にデータセンターなどを所有するREITの価格が暴騰しています。多くの投資家は、コロナ問題が収束したとしてもDX(デジタルトランスフォーメーション)は進み続けると考えているのでしょう。クラウドなどの運営に使われるデータセンターは大人気です。

 REITの中でもDX関連のREITの価格が上がるのは分かるのですが、ここ最近はショッピングセンターやリゾートホテルなどを所有するREITの価格も過去最高値圏に近づきつつあります。コロナ前のメチャメチャ景気がよかった価格を超える理由が今あるのか? ちょっとバブリーな匂いがしてきているようです。

 ここで株価・不動産の暴落がおこると、欧米と異なり全く景気回復が進んでいない日本にとってはきついですね。何とか、ソフトランディングして欲しいものです。