簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

 皆さん、こんにちは。

 ここ最近のニュースで強烈に印象に残った話がありました。大使館(領事館)で大量のワインを廃棄していたというニュースです。

 私は小さい頃食べ物を粗末に扱うとおばあちゃんからこっぴどく怒られました。夕飯は個人ごとに皿に盛りつけられるのではなく、中華方式です(自分が食べる分だけ大皿からとる)。ですから、自分がとった食べ物を残すとこっぴどく怒られました。

 今考えるとこれにはいろいろな意味があったと思います。

 1つは教えはいうまでもなく、単純に食べ物を粗末にしてはいけないということです。現代は飽食の時代ですから食べ物がないという状況に直面することはほとんどないと思いますが、食糧自給率40%の日本が、食べ物を輸入できなくなったらどうなるでしょう。「日頃から食べ物のありがたさを知っておけよ」という教育だったのだと思います。今でもこの癖が抜けません。最近は年のせいか食べれる量が減ってきて、誰かの家を訪問してたくさん食事を出されると残さず食べようとして、無理してしまいます。

 2つめの教えはきちんと計画的にやれよということだったと思います。自分が食べれる量を把握して、それに見合った分だけとりなさいということだったのでしょう。そうすると、いろいろなものを無駄に消費することもありません。

 そんな育てられ方をしたので、大使館(領事館)での大量廃棄のニュースは衝撃的でした。無駄遣いの議論をする前のレベルで違和感を覚えました。つまり、おばあちゃんの教えでいうところの1つめの話です。高いワインを廃棄したことが問題なのではなくて、食べ物を食べずに捨てたことが私にとっては問題です。ワインの原料は植物ですから、何かを犠牲にしているという感覚はないと思いますが、ぶどうを捨てたのと同じわけですね。もし、そのぶどうを人間がワインに変えるのではなく、ほかの動物に食べさせていれば、もしかすると栄養不足で死んだ動物の何匹かは死なずにすんだかもしれません。

 一方では、生物多様性を掲げて生物保護を目指しながら、他方で、人間の欲望だけで食料を捨ててしまうという結果になっているように見えてしまいます。



小野正芳

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