簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

 皆さん、こんにちは。

 4月は統一地方選が行われました。私が住む千葉でも市議会議員と県議会議員の選挙が行われました。政治の停滞が問題視されて久しいですが、それを招いている投票行動もほとんど変化なしです。今回の選挙でも、「誰が議員になっても同じ」と考える人が多いのか、結構な低投票率でした。

 私が最も気になるのは若年者の投票率です。テレビなどで報道されるのは、ほとんどの場合、全体の投票率です。例えば、全体の投票率が50%であったとしましょう。年代別にみると、若年になるほど投票率は下がります(たまにしか公表されませんが、だいたい傾向は変わらないでしょう)。逆に、高齢になるほど投票率は上がります。まぁ、これはデータを示されなくても何となくわかりますね。投票所に行けば、若者の姿はあまり見えず、高齢の方が多いです。

この投票率の分布が示すのは、高齢者の意見が反映されやすい社会であるということです。ただでさえ、少子高齢化が進み、若年人口は相対的に少なくなっているうえに、投票率も低いということになると、若年者の票はますます少なくなってしまい、若者の意見が政治に反映されにくくなってしまいます。そうすると、様々な政策のいろいろな面で若者にしわ寄せが行くことになってしまうわけです。そもそも、議員社会自体が高齢化社会という問題もありますが・・・。

 細かな政策を挙げればきりがないですが、私たちの生活に大きな影響を与える制度は、すべて議員さんたちが決めているのです。半分くらいの投票していない人は、政策を通じて自分たちに何かをさせる(税金を払わせるなど)議員さんたちを選ぶ機会を放棄しているわけで、「自分たちは何をされても文句は言いませんよ」と言っているわけです。

 こんな状況に対して、東京のある大学では、サークル活動として、一般若年市民を選挙に行かせる活動をしている団体があります。町中でキャンペーンを行って、多くの若者に投票所へ足を運ぶように促すのです。

 今回の大震災で、政治や、政治とリンクした企業の動きを批判する論調が多いですが、そもそも現政権を決定する際に半分以上の人が参加していないのですから、それらの人々は文句をいう権利すらないわけです。おそらく、マスコミの方々の投票率は100%と思いますが。



小野正芳

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