簿記講座の講師ブログ

住宅取得と経済状況-その1

皆さん、こんにちは。

震災後、創エネルギーが注目され、住宅メーカーをはじめとしていろいろな企業が個人によるエネルギー確保手段を提供し始めました。住宅メーカーは太陽光発電パネル・蓄電池を搭載し、HEMSというコントロールシステムで制御を行う住宅を前倒しして市場投入するらしいですし、自動車メーカーはプラグインハイブリッド車の市場投入を始めています。

たまたま私は住宅を購入する適齢期にさしかかっており、創エネルギー住宅を欲しいなと思い始めました。もちろん、どのような設備の住宅を欲しいのかということが最初に考えるべきことなのですが、仕事柄、お金のことを先に考えてしまいます。

私は千葉の田舎に住んでいるということもあり、一戸建ても考慮対象となり得ます。そうなると、土地と建物を購入しなければなりません。もちろん、購入するといっても借金です。
簿記・会計の世界では貸借対照表の左側に資産である土地・建物を記入し、貸借対照表の右側に負債である借入金と純財産を記入します。例えば、1,000万円の貯蓄がある人の貸借対照表は次のように表現されます。

貸借対照表
現金 1,000万円 純財産 1,000万円
1,000万円 1,000万円

この人が、現金1,000万円を頭金として3,000万円の30年固定金利ローンを組み、2,000万円の土地と2,000万円の建物(耐用年数40年)を購入したらどうなるでしょう。

貸借対照表
土地 2,000万円 借入金 3,000万円
建物 2,000万円 純財産 1,000万円
4,000万円 4,000万円

さて、この住宅を購入した人が生きている社会でインフレが起こったらどうなるでしょうか? 答えおよび分析は次回。