簿記講座の講師ブログ

宣伝方式

 皆さん、こんにちは。

 資本主義社会では他人が思いつかない仕組みを考えた人が勝ちです。アマゾンにしても、facebookにしても、他人がやっていない商売の仕組みを作り上げた結果の勝ち組ですね。私も勝ち組になりたいのでいつも何か儲かる仕組みはないかなぁと考えています。

 ある日、息子と本屋さんに行きました。小学館の子供向け雑誌シリーズに『めばえ』という雑誌があります。3歳前後の子供を対象とした雑誌です。うちの息子にはビンゴで「お父さん、これ買う!」とせがまれてしまいました。

 表紙を見ると、130分のDVD付きで、そのDVDにはアンパンマンやドラえもんが収録されているそうです。もちろん、昔ながらの付録もついて、なんとお値段は600円! やっ安い。「じゃあ、しょうがねぇな。買ってあげよう」ということになりました。

 早速家に帰ってDVDを再生してみます。表紙に書かれているとおり、アンパンマンのチャプターやドラえもんのチャプターがあります。でもそれほど長いお話ではありませんでした。

 他にもプラレールのチャプターやトミカのチャプターなどがあります。それらのチャプターはおもちゃ売り場で流れている宣伝のための映像です。これで130分のDVDつきで600円の謎が解けました。

 TOMYが宣伝費としてDVD制作費を一部負担しているのでしょう。TOMYが小学館に宣伝費としてお金を払い、小学館はそのお金でアンパンマンやドラえもんのコンテンツを買ってきてDVDに収録します。そのDVDにはTOMYのCMとしておもちゃ売り場で流れている映像が収録されているということです。テレビのビジネスモデルと同じなわけです。

 弊社も勘定奉行を販売している会計ソフトメーカーであるOBCとタイアップしましょうか。OBCから宣伝費をいただいて受講料を安くする一方で、受講生へお配りするテキストや問題集にOBCのCMを入れますか。でも、受講生が簿記2級や3級を取得しても自分で会計事務所を開いて、あるいは経理の責任者になって会計ソフトを購入するということはほぼあり得ないでしょうから、OBC的には全く宣伝になりませんね。このモデルでは私は勝ち組になれそうになりません。

 ということで、新たな儲かる仕組み発見の旅にまた出かけることにしましょう。