皆さん、こんにちは。
やはり、格差社会は本物なのですね。赤坂議員宿舎の話です。
報酬だけで2,500万円くらい、経費充当分など様々な手当を含めると、少なくとも5,000万円くらいの収入がある国会議員の先生の家賃は84,000円です。しかも82平米で。
一方、国税庁によると35~39歳の平均年収は約500万円です。まさに、私はそれくらいなのですが、今の家賃は88,000円です。収入格差は10倍なのに、家賃はほぼ同じです。
もちろん、同じ地域に立地し、同じくらいの広さで、同じくらいの設備で、ということならば、全然問題ありません。給料が高いから高い家賃を払わなければならないというわけではありませんから。その点で、議員宿舎は赤坂に立地し、賃貸物件としてはかなり広く、有利なようです。次の2つの賃貸物件の広告を見たら、どう思うでしょう?
物件1 人気の赤坂エリア! 84,000円
溜池山王駅から徒歩3~4分、82平米、高さ100m・28階建てのタワーマンション(眺望は絶景です!)
物件2 落ち着きの千葉エリア! 88,000円
千葉駅からバス10分、65平米、高さ15m・4階建てのマンション
多くの千葉にお住まいの方が都内まで出勤されている現実があります。家賃水準の問題で千葉エリアに居住せざるを得ないという方がこの広告を見たら、間違いなく物件1を選ぶのではないでしょうか? どうしても千葉に住む必要がない限り、物件1が圧倒的に好条件でしょう。
この状況は超格差社会ですね。物件1に誰もが入居できるのであれば全く問題ありません。しかし、物件1に入居できるのは、かなり高給の国会議員の先生だけです。全国の平均年収しか得ていない私には入居する資格すらありません。
一部の限られた人だけが経済的な恩恵を享受でき、その他大勢はその恩恵を享受できない。まさに、格差社会を生み出すスタートポイントです。
そもそもなぜあの場所に宿舎があるのでしょう? 民間のマンションを借り上げる方法ではいけないのでしょうか? いろいろなことを考えさせられるニュースでした。