簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

 皆さん、こんにちは。

 年齢が上がってくると、現在の生活に問題が生じたときのために保険に入ることが多くなってきます。自分が死亡した場合には子供の教育費に困ることになるでしょうから、生命保険に入ることになるでしょう。自分が病気で入院した場合には、入院費用だけでなく入院に伴う様々な出費に対応するために医療保険に入ることになるでしょう。

 現在は、医療保険について、次のような条件でA社の保険に加入しています。

 ・加入年齢:30歳  ・保障期間:終身  ・保険料:7,715円 / 月(私と妻)
 ・入院給付金:1日10,000円(1回の入院あたり60日まで)

 私と妻は同じ保障で加入しており、月々7,715円(年間92,580円)の保険料を支払っています。それぞれが約3,800円 / 月くらいの保険料です。月3,800円くらいだったら安いねといってよく考えず加入しました(FPとして恥ずかしい限りです)。
 
 さて、上記の保障は私にとってどうなのでしょう? いろいろな考え方がありますが、そもそもどのくらい入院すればペイするのか考えてみます。『患者調査の概況』という調査をみると、0~14日が60%、15~30日が18%・・・となっており、これでほぼ8割です。ということはほとんどの場合、1ヶ月以内に退院すると想定できます。

 仮に30日入院した場合、上記の医療保険から30万円の保険金が給付されます。これは約3年3ヶ月分の保険料支払いに相当します。つまり、私と妻のどちらかが3年3ヶ月に1回、30日の入院をしてはじめて払い込む保険料以上の保険金を受け取ることができるというわけです。
 さらに言い換えると、私と妻があと45年生きる(現在37歳なので、82歳まで生きる)とすれば、死ぬまでに私と妻が30日の入院を13.8回しなければ支払う保険料をペイできません。私と妻のそれぞれが死ぬまでに30日の入院を約7回ずつする、というのはなかなか考えにくいですよね。

 私にとっての医療保険の採算性について、答えはもう明らかです。「かなり高い確率で、支払った保険料以上の保険金を受け取ることができない。」もちろん、保険に対する考え方は様々です。上記の話はあくまでも入院期間が平均的な日数だった場合ですから、平均期間以上の入院をすれば、保険料をペイする条件は変わってきます。皆さんはどう考えますか?



小野正芳

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