簿記講座の講師ブログ

スカートめくり報道と消費税

 皆さん、こんにちは。

 毎日平和な世の中ですが、いろいろとニュースが流れますね。

 最近、あるアイドルグループの振り付けが話題になりました。歌の途中でスカートめくりをしあうという振り付けで、いろいろなところからクレームが付き、即日中止になったそうです(私はそのニュースを聞いただけで実際の映像を見たわけではありませんが・・・)。

 なにしろ、中学生・高校生に大きな影響を与える年代のグループだそうで、ネット上では様々な方が賛成・反対の意見を述べあっていました。私が見る限り、教育的な考え方から反対派が多かったようです。大手メディアのHPではこのニュースが「国民的な議論を巻き起こした」ともいっていました。

 確かにテレビの中で若い女の子が互いにスカートをめくりあっているという映像は、お茶の間に流れる映像としてはあまりよくないでしょうね。特にテレビに影響されやすい子供がいる家庭では非常に困ったことになるでしょう。もちろん、テレビに影響されやすい子供にはテレビを見せるべきではないというのが正論であり、親の義務であると思いますが、子供にテレビを見せないというのは現実的に難しい面もあるでしょう。そうすると、“メディア側も少し配慮してよ”という意見が出てくることになりますね。

 でも、私はそもそもそれ自体をニュースにする必要すらなかったのではないかと思うのです。ネット上で議論を戦わせている方々にお任せして、大手メディアはもっと国民の生活に直接的に関わる問題をわかりやすく、深く、本質的に報道して欲しいのです。

 例えば、消費税増税をするかしないか、何%するかについての報道は多いのですが、そもそもなぜ増税するのですか? 社会保障費に回すために決まっているだろ! とおしかりを受けそうですが、では、社会保障費は今いくら足りないのですか? 消費税を10%にしたら社会保障費をまかなえるようになるのですか? 一応、消費税増税は社会保障費をまかなうことを目的とした増税とされていますが、消費税を10%にするという手段で目的を達成するために十分かという検証がどれくらい行われているでしょう?

 シンクタンクの中には、消費税増税後2~3年は社会保障費をまかなえるけれども、3年後以降はまた足りなくなるといった試算を出しているところもあります。そんな試算を取り上げて、適切な試算なのかどうか検証するといった報道はなかなかなさそうですね。

 本当に消費税10%で足りるのでしょうか? スカートめくり報道をみながらそんなことを考えてしまいました。といいつつも、ネット上でスカートめくりについての賛否で炎上しているサイトを眺めているわけですが・・・。