簿記講座の講師ブログ

いろいろなことを自由にしてみたら?

 皆さん、こんにちは。

 世の中、明るい話題が少なく、何か自己(事件)が起こるとそれに対する規制の話が出てくるというパターンが続いています。

 ちょっと前になりますが、高速ツアーバスの事故が起こりました。高速ツアーバスの運営についてはあまり規制がなく、運賃をできる限り安くするために、旅行会社・バス会社が安全を維持するために必要(だと言われる)なコストまで削っていたことが問題視されました。そこで、事故後、役所は安全対策のための規制を実施することになり、1/3くらいのバス会社が高速バスツアーから撤退しました。理由は、規制を守るためのコストを負担できないからだそうです。

 私はリバタリアンなので、こんな規制を設けることなく、一切合切自由にすればいいのにと思ってしまいます。皆さんも毎日いろいろな買い物をされていることかと思いますが、初めて買うものについては、知人にアドバイスを求めてみたり、ネットで評判を調べてみたりと、様々な工夫をして買い物をしてらっしゃることかと思います。つまり、消費者は賢いのです。賢い消費者に商品・サービスを買い続けてもらうために、企業は提供している商品・サービスの価値を上げていかなければなりません。つまり、継続的に経営を使用と思っている企業であれば、消費者を裏切ることはできないわけです。とすれば、消費者から搾取するような企業はそのうち市場から淘汰され、まともな商品・サービスを提供している企業だけが生き残ります。歴史が証明しているかと思いますが、問題のある業界というのは規制が多い業界ですね。

 ですから、高速バスツアーも自由にすればいいのにと思ってしまいます。きちんと安全のためのコストをかけているバス会社はそれなりの運賃を設定すればいいですし、安さを求める利用者のために安全にはそれほどコストをかけないバス会社があってもいいのではないかと思います。そして、バス会社がそのことを利用者に公表すればいいのです。「うちは、運転手1人で運行するので安いですよ」と。役所はそのことに偽りがないかどうかを抜き打ちで調査する権限をもち、ランダムに調査をして、その結果を公表すればいいでしょう。そうすれば、利用者もより正確な情報を得ることができます。

 このような主張をすると、「それでは犠牲になる利用者が出てしまう。規制して、安全を絶対的に守るようにすべきだ」という反論を受けます。でも考えてみれば規制があっても安全は守られていませんよね。ウナギは国産でないし、牛肉にはいろいろな菌が入っているし、etc.です。

 とすれば、コストをかけてすべての企業に規制を守らせるより、自由にさせた(ただし、抜き打ちチェックだけはやる)ほうが、日本国全体として安く、安全になると思うのです。