簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

 皆さん、こんにちは。

 ITパスポート試験では企業経営に関する知識が問われます。例えば、PDCAサイクルというのがあるんですが、これはPlan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)という活動プロセスの略です。当然ですが、企業経営は遊びではありませんから適当にできません。年間計画(あるいは3年計画や5年計画)、つまり目標を設定して、その目標を達成するために必要な業務を実行します。そして、月ごとや3ヶ月ごとなどに目標の達成状況をチェックするわけです。もし目標達成の度合いが低ければやり方を改善しなければなりませんし、うまくいっていれば引き続き実行すればいいわけですね。企業経営ではこのようなプロセスで業務を行っています。そして、IT技術がPDCAサイクルのような経営管理をとても効率化しているので、企業経営に関する知識が問われるんですね。

 さて、個人でも小さい頃から「P」と「D」をやるように教育されます。例えば、小学校では夏休みに入る前に、夏休み中の計画を立てさせられましたよね。1日の生活サイクルを円グラフで表すようなこともやりましたね。でも、夏休みが終わってその計画をどのくらい実行したかチェックしたことがある人はどれくらいいるでしょう? そして、2学期の生活にどのくらい反映させたでしょうか? そもそも2学期も「P」や「D」を求められたでしょうか?

 企業はどのくらい稼いだのか、どのくらいの付加価値を生み出したのかという関連から評価されます。企業って人の集まりですから、企業が「どのくらい稼いだのか」あるいは「どのくらい付加価値を生み出したのか」で評価されているということは、人もその基準で評価されているわけです。つまり、社会のなかで人に求められるのは、どのくらいの成果を生みだしたのかということであり、人は成果を出すためのプロセスを熟知している必要があるわけです。どんな目標(計画)を立てたかを問われることはほとんどありません。ですから、成果を出すための計画を立てて、実行し、その活動を検証することによって、より成果を出しやすいような計画を立てることができるようになる練習をしておく必要があるわけです。このように、計画を立てることよりも、検証することのほうが、社会全体にとっては重要なことです。

 ではなぜ、子どもの教育の場面では「目標(計画)をたてろ」ってことばかりうるさく言って、「目標(計画)達成状況をチェックしろ」といわないのでしょう? 逆に言えば、自らの行動を検証する能力を持っている人は、その能力を持たない人より、成果を生み出す可能性が高い=社会で活躍する可能性が高いので、チャンスですよ! 私も自らの行動を検証する能力を磨きます。



小野正芳

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