簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

 皆さん、こんにちは。

 『ブラック企業』という本が話題になっています。ブラック企業の特徴の1つが大量採用大量離職なのだそうです。ブラック企業は新卒を大量採用します。最初の数週間~数ヵ月は、新入社員をひたすら研修という名のふるいにかけます。実際の企業名が挙げられてその研修の内容が明らかにされていましたが、あれが本当だとすればすごい世界ですね。研修される側(新入社員)が疲れてしまうのは当然ですが(うつ病になる者も少なくないとか・・・)、研修する側も正常な精神状態を保てなくなる気がしました。もし、私が研修する側の上司だったら、書籍に書いてあったようなことを、他人に対してでさえ言ったりしたりはとてもできないと思いましたし、仮にそんなことを言ったりしたりすると、自己嫌悪に陥るどころか精神的に疲れそうな気がしました。

 それはともかく、ブラック企業はそのような研修を行い、企業に忠誠を誓う者だけをピックアップして長時間労働を強いるそうです。ここで重要なことは優れた能力を持つ者をピックアップするのではなく、上司に対して忠実な者、企業のやり方に異議を唱えそうにない者をピックアップするという点でしょう。要するに、こき使える者だけをこき使えるだけこき使うことを目的に検収という名のふるいにかけているわけです。多くの者がそのような選考から外れますが(当然ですが・・・)、恐るべきことにブラック企業は研修で外れた多くの者を解雇するのではなく、自ら辞めるように追い込むのだそうです。例えば、自己開発という建前で、コミュニケーション能力を伸ばすために作成するために長時間必要であると思われる課題をいくつも課すのだそうです。解雇するといろいろうるさく言われるので、辞めるように追い込むなんて、大人がそんなことをやっている限り、子どもの世界のいじめもなくならないでしょうね。
読んでいると、ブラック企業に入ってしまった新入社員がかわいそうというより、そんなことを若者に対してやってしまう企業(経営)側の人たちが、いろいろな面でかわいそうだなと思ってしまいました(フォーサイトがブラック企業でなくてよかった・・・)。

 政府もいろいろと手を打っているようですがなかなか有効性の高い施策はないようです。ブラック企業は若者を食いつぶしてしまうという点では社会的な問題といえるかもしれません。政府ができないのであれば市場にやってもらうという手もあります。ファンドの中にはCSRファンドといって社会的貢献度の高い企業だけに投資するファンドもあります。ということで、CSRファンドに、社会的貢献度の低い企業の株を売りまくってもらえばいいのではないでしょうか。ジョージソロスが、大量のポンド売りを行って英国政府を打ち負かしたように、CSRファンドにブラック企業の株を大量に空売りしてもらえばいいのです。少なくとも上場しているブラック企業に対しては有効な手となるでしょう(上場企業にもブラック企業が存在するというのも驚きですが・・・)。



小野正芳

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