簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。

先日の報道によると、国民年金に加入すべき人のうち59%しか保険料を払っていないそうです。
これでは年金の空洞化に拍車がかかりますから、
厚生労働省は53億円をかけて、保険料を督促・徴収する仕組みを作るそうです。

では、多くのはなぜ国民年金保険料を払わないのでしょう。ネット上の書込を見ていると、
① 自分が年寄りになって時にはもらえなくなる可能性が高いので払わない
② 自分で貯め込んでいるので年金は必要ないから払わない
③ 所得が低いから払いたくても払えない

という理由が多く目につきます。①・②と③は明確に分けて対処しなければいけませんね。
③は物理的に払えないという状況かもしれません。
本当にお金があれば払いと思っている人も大多数いるとのことですから、
そんな方々への対応は慎重にすべきでしょう。

一方、①・②がこの問題の本質でしょう。
権利と義務をワンセットで考えるとすると、「もらえないので払わない」というのは、
義務を果たすのはいやだけど権利だけは行使したいと言っているようなものだから、
「もらえないので払わない」という人たちからは強制徴すればよいという主張もあります。

それに従えば徴収する仕組みを構築することに意義があります。
逆に「もらえないから払わない」と思うような制度はインセンティブの面から見て
有効な制度とはいえないという主張もあります。

つまり、国民年金保険料の徴収率が低いのは、
今の若者にとって加入するインセンティブがほとんどないからです。
義務という側面から国民に一定の行為を要請する法律を制定するというやり方もあり得るでしょうが、
インセンティブという側面から国民が一定の行為をしたくなるような仕組みを組み込んだ法律を制定するというやり方もあり得るでしょう。

国の基本的構成要素である人が減っているわけですから、
国の運営方法も少し変えるべき時期に来ていると思われます。
つまり、インセンティブを刺激するような年金制度を考えることはできないものでしょうか?



小野正芳

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