簿記講座の講師ブログ

夢と希望は残っているか? その1

皆さん、こんにちは。

いやぁ、かなり衝撃的な試算が出てきましたね。
以下が、年金財政の再検証結果です。

年金財政の再検証結果

遠い将来についての予測ですから、現実に試算のとおりになるかどうかは全くわかりませんが、

衝撃的であることだけは確かです。
どこから見ても、「あぁ~」とため息が出てしまい、夢も希望もなくなりそうな内容です・・・。

まずは前提を確認してみましょう。
・出生率:1.35(ここ数年は1.4前後)
・平均寿命:男84歳、女90歳(現在は男79歳、女86歳)

このあたりの前提は現実を反映した。
でも平均寿命ってさらに延びるんですかね・・・。

以上の前提にもとづいて、労働参加率、物価上昇率、賃金上昇率、運用利回りの
見通しに関して8つのケースに分けて試算されています。
う~ん、すべてのケースで所得代替率が50%近辺に集中しているところがとても気になるところです。

労働参加 物価上昇 賃金上昇 運用利回り 所得代替率
A 進む 2.0% 2.3% 3.4% 51.0%
B 1.8% 2.1% 3.3% 50.9%
C 1.6% 1.8% 3.2% 50.9%
D 1.4% 1.6% 3.1% 50.8%
E 1.2% 1.3% 3.0% 50.6%
F 進まない 1.2% 1.3% 2.8% 45.7%
G 0.9% 1.0% 2.2% 42.0%
H 0.6% 0.7% 1.7%

もちろん、他にも様々なケースに分けて試算されていますが、
この結果がメインの結果として各種メディアでも報道されているようです。

さて、どういうことでしょう?