簿記講座の講師ブログ

ひどい格差社会

皆さん、こんにちは。

最近は景気が良くなってきたり、
ブラック企業が糾弾されたりしたのか、
格差社会という用語を聞くことが少なくなってきたように思います。

でも、この前、高速道路を走っていたときのことですが、
思わず格差社会のことを思いだしてしまう光景を見てしまいました。

高速道路を走っていると、
鶏を輸送するトラックが走行車線(左車線)を走っていました。
荷台はケージで囲われていますが、むき出しで、かなりの風圧のようです。

鳥たちの羽は風でバタバタとなびいており、
踏ん張ってかなりの風圧に耐えているようでした。

よく観察してみると、そんな中でも卵を産んでいるようであり、
トラックには卵を回収するための装置も装備されているようです。
時速100kmで走るトラックのむき出しの荷台でも、
人間のために一生懸命働いている鶏に感謝せずにはいられない光景でした。

その後、しばらく走っていると、
今度は競走馬を輸送するトラックが走行車線を走っていました。
こちらのトラックの荷台はきちんと覆われていますので、
中の様子を観察することはできません。

調べてみると、中は空調完備で、
調教師の方が馬の様子を常に管理できるような
構造になっているそうです。何という好待遇! 

片やむき出しの荷台で風圧に耐えながらも仕事を続けているのに対し、
片やエアコンが効いた室内でゆったり移動です
(まぁ、馬に対していろいろなストレスがかかるそうですが、鶏に比べると・・・)。
この違いは何でしょう? 

鶏がもたらすのは卵あるいは肉の代金であり、
一羽当たり数千円~数万円といったところでしょうか?

一方競走馬の場合、数億円~数十億円ということもあり得ますね。
ということは、とても悲しい感じがしないでもありませんが、
どれだけお金を生み出すかが現在の待遇をもたらしているという面は否定できないでしょう
(もちろん、他にもいろんな原因があるでしょう)。

人間社会に、こんなあからさまな格差社会が到来しないことを祈るのみです。