皆さん、こんにちは。
この時期の経理関係者の最大のイベントは確定申告です。
私も、確定申告を無事済ませてきました。
といっても、1年分の仕事で得た収入等をまとめ、
国税庁のサイトで確定申告書を作成して提出するだけなので、
とても簡単です。
そんな税金に関連する最大のイベントが行われている時期に、
例の献金問題が起こりました。
一部の政治家(政治団体)が、国からの補助金を受け取っている
企業(団体)から政治献金を受けていたという事件です。
国からの補助金を受け取っている企業(団体)は1年間、
政治献金をしてはならないという決まりがあるそうです。
にも関わらず、献金を受け取ってしまったのが問題だというわけです。
それに関連して与党と野党が議論をしていましたが、
これがまた、いつものパターンの流れになっていて、ちょっと残念です。
与党(首相)は
「その企業が補助金を受けているかどうか知らずに受け取ったのであり、
すでに返金しているから問題ない」といいます。
じゃ、脱税で捕まったとき、「いやぁ、税率を間違えて少し少なく払っていただけだよ。
払い直すから問題ないよといったら、許してもらえる
(加算税などのペナルティをなしにしてくれる)のでしょうか」
と突っ込みたくなります。
野党は「補助金を受け取っている企業から献金を受け取るなど、
倫理的に許される問題ではない」といいます。
権力を持てばお金が集まるし、人はお金に弱いのですから、
現在の政治・経済システムを採用する以上、
この類の問題は絶対になくならないでしょう。
我々庶民を含めて、完全に清廉潔白で居続けるのはとても難しいからです。
そうすると、ルールを破ったときの罰則がないのが問題なのであり、
「倫理的にやってはいけない問題」という視点で議論したって、
何も解決しない虚しい議論だなぁと思ってしまいます。
そうこうしているうちに野党議員も献金を受けていたとかいないとか。
要するに、与党も野党もこれを悪いことと思っているのではなく、
単なるアピールだけしていたということでしょうね。
税務署の職員の方は納税者とのいろんなやりとりがやりづらいでしょうね。
私の書類を受け取った職員の方も、心なしか申し訳なさそうな表情をされていたのが、
印象的でした。