皆さん、こんにちは。
6月14日に第140回簿記検定試験が実施されました。
受験された皆さん、お疲れ様でした。
3級・2級ともに比較的易しい問題だったのではないかと感じています。
3級は“超”をつけていいほどワンパターンでしたね。
第3問の試算表・第4問の伝票・第5問の精算表とおきまりの出題がなされ、
しかも、そこで出てくる取引がこれまでの平均的な試験よりも若干少なめでした。
ですから、過去問題集をしっかり学習されていた皆さんは
「かなり易しい」とお感じになったとともに、
かなり時間に余裕を持って解くことができたのではないでしょうか。
第2問については、初めて出題されるような形式ですが、
その中身は「買掛金勘定」を「仕入先元帳」にばらして書くという、
過去においては何度も出題されている問題でした。
見た瞬間ギョッとされたかもしれませんが、
よくよくみてみると、「あぁ、何度も問題集で練習したな」
と思われたかと思います。
3級の合格率はかなり高めに出るのではないかと思います。
2級も“超”がつくほどのワンパターン問題でしたね。
特に第2問では、最近、出題傾向が変わっており、
個別論点が出題されることが多かったのですが、
第140回試験では伝票集計の問題であり、
しかも、伝票の枚数が少ないというおまけ付きでした。
第1問の仕訳・第3問の決算も特段目新しい部分はなく、
これまで出題されていたような問題が
ほとんど同じような形式で出題されていたという感じです。
特に第2問が易しかったこともあり、
過去問題集をしっかり学習されていた皆さんは、
商業簿記については「比較的易しい」とお感じになったと思います。
一方、工業簿記は標準的な問題でした。
久しぶりに等級別原価計算が出題されました。
第128回試験以来、実に4年ぶりですね。
等級別原価計算の難易度はそれほど高くない問題ですが、
いかんせん久々ですので、ちょっと焦ってしまった方も
いらっしゃったかもしれませんね。
ただ、商業簿記が比較的易しい問題だったので、
全体の合格率は平均的あるいは平均より
ちょっと高めに出るのではないかと思います。