簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。

小口現金出納帳は、小口の支払いを行う担当者が付ける帳簿です。

多くの会社で受付などの窓口で行われる入出金に使われています。

テキストでも記入のひな形を示していますが、
「支払」欄に記入する消費額と次月繰越の金額を合計する意味が
よく分からないというご質問をいただきます。

今回はこの点について、少し詳しくお話いたしましょう。

「小口現金」といっても、その実体は「現金」ですから、
「小口現金出納帳」の記入方法について考える前に
「現金出納帳」の記入方法を確認してみましょう。

簿記の帳簿では必ず月末・期末に締切作業を行い、
借方と貸方の金額を一致させる作業を行います。

先月の現金のあまりが当月に繰り越されてきた場合、
「先月の財布から当月の財布に入ってきた」と考えて、
前月繰越は当月の収入と考えます(借方記入)。

同じく、当月の現金のあまりは「当月の財布から次月の財布に移動する」と考えて、
次月繰越は当月の支出と考えます(貸方記入)。
したがって、「現金出納帳」では締切において、次のチェックが行われます。

借方:前月繰越+当月収入 = 貸方:当月支出+次月繰越

最初から持っていたお金に当月の収入を足した金額(借方合計)と、
当月使ったお金に残ったお金を足した金額(貸方合計)は
必ず一致するに決まっていますよね。

ですから、「現金出納帳」では収入欄、支出欄をそれぞれ縦に合計し、
貸借が一致していることを確認したわけです。

同じことを「小口現金出納帳」でも行います。
「小口現金」といっても用度係が持っている現金なのですから、
帳簿の基本的な考え方は同じです。

「受入欄」を「収入欄」と考えればいいですね。
「支払欄」を「支出欄」と考えればいいですね。

「現金出納帳」と「小口現金出納帳」の形式はちょっとだけ違いますが、
その中身は全く同じということです!



小野正芳

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