簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。

さて、吉本興業の減資の話の続きです。
 
仕訳的には、簿記2級の話ですね。
 会計的にいうと、「資本金」であっても「資本準備金」であっても、
貸借対照表の純資産の部の項目ですから、純資産の減少はありません。
「定期預金」が「現金」になるようなものです。

ただ、「資本金」を株主へ返却することは、手続的に結構面倒ですが、
「資本準備金」を株主に返却することは比較的容易です。
「定期預金」をすぐに支払に充てるためには一定の手続が必要ですが、
「現金」はすぐに支払に充てることができますよね。

そして、現在、株式会社は株主からROEを重視した効率経営を求められています。

ROE=利益÷純資産

ROEは株主から提供してもらった資本金からどれくらいの利益を
生み出しているかをみる指標です。

株主からすればROEは高いほうがいいですよね。
少ない元手で多くの利益を生み出してもらったほうがいいに決まっています。
ROEを高めるためには利益を増やすか、純資産を減らすかのどちらかです。
簡単に利益を増やすことができれば誰も苦労しません。
ですから、短期的にROEを高める手法として純資産を減らすことに注目が集まります。

では、吉本興業の株主は誰か?
フジ、日テレ、TBS、テレ朝といった大手テレビ局です。

さて、上記2つをあわせて考えるとどうなるでしょう?
・株主のためにROEを高めるため、純資産を減らしたい。
・純資産を減らすためには「資本金」より「資本準備金」のほうが都合がよい。

もしかすると、吉本興業の減資は大手テレビ局へ
資金を返却するためかもしれません。

そうすると、大手テレビ局にアベノミクスのいい点だけを
強調して報道してもらっている政府は、
「吉本興業の減資に違和感がある」なんて言えませんよね。
以上、なんちゃって分析でした。



小野正芳

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