簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
毎日いろんなことがあって大変だと思いますが、
今日もがんばっていきましょう!

今回は、「お金の使い方」を説明する重要性
について考えてみたいと思います。

民間企業であれば、投資あるいは消費という形でお金を使います。

例えば、工場を建てることを“投資”といいますが、
これは長期的に工場を稼働させることによって
何らかのリターン(製品売上など)が得られるから行われます。

また、工業簿記などでは従業員に賃金を支払うことを
賃金“消費”といいますが、これは従業員の働きによって
何らかのリターン(製品売上)が得られるから行われます。

というように、ほとんどの場合、
「お金を使って、それ以上のお金を得る」というのが
企業活動(経済活動)の大原則です。

そこで、そのお金の使い方がどのようなリターンに結びついているのかを
株主に説明するという大切な仕事を会計が担っているわけですね。

さて、話はガラッと変わりますが、私が住んでいる千葉市では
多くの小学校に給食室があって、学校ごとに栄養士さんがはりついています。
お金を使うこととそこからのリターンを一連の流れとして捉えてしまう
私としては、栄養士さんの存在とそこからのリターンが気になるわけです。

もちろん、公的機関の場合、得られるリターンがお金以外のこともある
ということは理解しています。防衛などはその典型でしょう。
北朝鮮から飛んでくるミサイルを事前に打ち落とすためにお金を使ったとします。
それによって何らかの金銭的なリターンは得られないかもしれませんが、
安全というリターンが得られます。
 
では公共サービスである教育の場で、学校ごとに給食室を備え、
栄養士さんをはりつけるために使うお金がどのようなリターンにつながるのでしょう? 

給食室があることによって、子ども達が配膳する(おかずをつぎ分ける)ことが
できるようになる、暖かいものを食べることができるなど、弁当形式の給食では得られない
食育関連のリターンがあるかもしれません。
食育のレベルが高いと学力が高くなるという調査もあるらしいので、
給食室を設置しているというのは、何となく理解できます。

一方、素人の感覚からいうと、栄養が偏らないばっちりの献立をたてるのが
栄養士さんの仕事だろうなと思いますが、悲しいかな、素人なので、
その作業が常勤フルタイムでなければできない作業量なのか、
学校ごとに献立をたてる必要性があるのか(複数の学校で共有できないのか)など、
具体的なリターンを想像できません。
もちろん、現場ではいろいろ大切な仕事があり、私が想像できないだけでしょう。
でもどうしても具体的なリターンを想像できません。
 
このことから、会計を仕事にしている私は、
「説明ってやっぱり大切だな」と思ったわけです。

情報化社会ですから、千葉市がHPのどこかに、
“学校栄養士の1日”みたいな感じで、学校に勤める栄養士さんの仕事を
アップしておいてくくれば、こんな疑問はすぐに解決できるのに! 

その前にもっと想像しろ! といわれそうですが・・・。



小野正芳

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