簿記講座の講師ブログ

第144回日商簿記検定試験

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。
寒い日が続いていますが、カゼなどをひかないように、
体調管理に気を付けていきましょう!
 
昨年末に第144回試験の結果が発表されました。
合格率は、3級が45.1%、2級が13.4%でした。
 
3級の合格率は第141~143回に20~30%台となっていましたが、
それ以前は40~50%の合格率が続いていましたので、今回、またそれに戻った感じでしょうか。
オーソドックスな出題で、とても解答しやすい問題だったのではないかと思います。
3級は入門編の試験なのですから、そんなにひねった問題ではなく、
基本的な処理を一通りできれば合格できるような試験にしてもらいたいものですよね。
その意味で、今回の試験はとてもいい試験だったなぁと思います。
 
それに比べて2級の合格率はとても低く、1級並みです。
問題もかなり工夫されていて(悪く言えばひねられていて)、「かなり難しいかなぁ」と思いました。
ただ、これでは、2級を受けようと思う人も減ってしまうのではないかと心配になってしまいます。
最近は、第141回が11.8%、第142回が14.8%、第143回が25.8%という合格率です。
第143回は少しましですが、第141回・第142回はかなり厳しい合格率ですよね。
第143回の合格率をみて、「頼む! これからは以前みたいに20~30%台の合格率に戻ってくれ!」と思ったのですが、また10%台。。。

会計部門の責任者レベルになれば、様々な取引を処理して、そのデータを使って詳しい分析を行う仕事がメインとなるでしょう。
しかし、2級のレベルは「経営管理に役立つ知識として、企業の財務担当者に必須。高校において習得を期待するレベル。」
とされているとおり、株式会社において行われる基本的な簿記処理を一通りできれば合格できるような試験であることを期待してしまいます。

商工会議所も受験者の拡大策や実務との連携に関していろいろと考えてらっしゃるようですから、
今後の検定試験に期待したいと思います。