簿記講座の講師ブログ
セルインメイになるか?

 皆さん、こんにちは。 
 簿記講座担当の小野です。
暖かくなったり、寒くなったり。絶対に体調は崩さないように!

 世界中、新型コロナウィルスの影響を大きく受けて、経済活動が収縮してしまっています。でも、株価は世界中で過去最高値圏を維持しています。

 日本株を見てみると、日経平均株価が29,000円~30,000円の間でウロウロしつつも、バブル後最高値圏を維持しています。一方で、最近は1日500円~600円上がったり、下がったり、不安定な感じがします(1日で2.5%~3%変化するって、すごい上げ下げですよね)。

 しかし、株価の前提の1つである企業業績は過去最高値圏の企業もあれば、そうでもない企業も多く、まだら模様です。運輸や飲食などに関連する企業は過去最悪の業績だったりもします。

 そうなると、この株価を維持できるのかという疑問がわいてきます。しかも、「セルインメイ」という格言もありますし・・・。

 「セルインメイ」とは、「株は5月に売れ!」という意味で、少なくない頻度で5月が株安になっているというアノマリー(経験則)です。必ず5月に株が売られて株安になるわけではありませんが、過去、そのようになったことが多いというわけです。

 だとすれば、現在、バブル後最高値圏にあり、利益がのっている株を(少なくとも半分くらい)売っておいて、5月の株安が落ち着いたところ、安くなったところでもう一度買えれば、利益を得た上に、同じ株を所有し続けることができるというおいしい思いができそうです(そんなにうまくいくなら苦労しませんが・・・)。

 持ち株を全部売ったあとにアノマリーが生じず、さらに株価が上がるなんてことになったら目も当てられませんので、少しだけ売って、ちょっとだけ利益を受け取って、ちょっとだけうれしい気持ちになるくらいで満足しておきましょう。