簿記講座の講師ブログ

 皆さん、こんにちは!

 簿記講座担当の小野です。

 第157回試験まであと少し! 気を緩めず、体調維持を第一にがんばっていきましょう!

 2/28(日)は第157回の検定試験です。

 2級は、2016年度から試験範囲が3年かけて変更され、完全変更後ほぼ2年が経過しました。新試験範囲を含めた出題傾向がかなり固まってきましたね。試験範囲変更項目(その他有価証券や外貨換算など)は、もう、“普通の項目”となりましたね。

 大きく変わった部分は出題形式であり、特に第2問と第3問の出題形式がかなり変わりましたが、その出題形式で2年経過したためか、解答の際のポイントもほぼ固まってきました。

 第2問はある項目に関する総合問題ですね。固定資産・有価証券といった項目について数年間の一連の処理を行わせる問題です。取得してから処分するまでの一連の取引を仕訳させ、勘定記入させる問題が主流です。どの勘定を使って何をどの順番で処理していくのか、処理の流れを改めて押さえておきましょう。

 第3問は決算の問題であり、精算表の作成・財務諸表の作成・連結会計のいずれかが出題されています。ただ、ポイントは、何といっても連結でしょう! これまで第148・151・153・156回の第3問で出題されています。連結は試験範囲の変更最後の年からの出題ですから、過去7回の試験のうち4回の出題ですね。

 ただ、ときどきとんでもない問題でした。第153回試験の連結の問題は大きな批判を呼びましたが、あの問題を完答するのは不可能と言っても過言ではないくらいのレベルでした。ただ、第153回を除くと、連結が理由で合格率が大きく低くなることはないようです。他の問題の難易度で試験全体の難易度が調整されているのでしょう。

そこで、連結については次の3つの論点だけに手を付け、それ以外(未実現利益の消去など)は捨てるという戦略が有効なのかもしれませんね。

  ① 支配獲得時の資本連結

  ② 連結初年度の資本連結

  ③ 取引の相殺と債権・債務の相殺

 3級のほうは、試験範囲が変更されてほぼ2年経過しました。ただ、新試験範囲の項目は小粒なもので、出題形式に変更はありません。テキストレベルの仕訳ができれば、本試験でも十分に解答できるレベルの問題が出題されています。テキストの内容をしっかりマスターして、第3問・第5問への対応をしっかり行いましょう。

 また、試験直前のこの時期になると、簿記処理の能力というよりも、体調や精神面をケアすることが重要です。とにかく体調管理には万全を期して下さい。

 さぁ、皆さんがんばっていきましょう!