簿記講座の講師ブログ
試験がんばれ!

皆さん、こんにちは!
簿記講座担当の小野です。

秋も深まってきて、寒い日が増えてきました。
皆さん体調管理には十分気をつけて!

11/15(日)は第156回の検定試験です。
何もかも異例尽くしにしたコロナ。

今回の検定試験も、受験申し込みは定員制となりました。
確保した受験会場に入ることができる人数が限られてしまうのは
仕方ないこととはいえ、合格できるかどうかを心配する前に、今年は
受験できるかどうかを心配しなければならない状況になったのは少し悲しいことです。

もちろん、商工会議所も受験機会を確保するために
様々な工夫を行ってらっしゃるので、受験が制限されるようなことは
今年だけのことで何とか終わるはずと期待したいと思います。

さて、2級は3年にわたって徐々に試験範囲が変更されてきましたが、
新試験範囲から少しずつ出題傾向がほぼ固まったように思います。

第1問ではその他有価証券や外貨換算などが出題されていますし、
第2問では特定項目の一連の処理、第3問は財務諸表か連結会計の問題という
出題傾向になっていますね。

連結会計は難しいかもしれませんが、連結会計が出題されたときには
他の問題の難易度が比較的低めに設定されるようですから、
連結会計以外の問題でできるだけ確実に得点し、
連結会計ではプラスαくらいの得点を狙っていきましょう。

なお、ここ6回は財務諸表の作成と
連結会計が交互に出題されており、両者の復習を確実に行いましょう。

3級のほうは2019年の4月から試験範囲が変更され、
新しく導入された項目もまんべんなく出題されています。

受講ガイド・過去問での出題状況をみて、出題頻度の高いところを重点的に復習し、
出題頻度の低いところはそれなりに復習しましょう。

また、試験直前のこの時期になると、
簿記処理の能力の維持はもちろん、体調面・精神面のケアが重要です。

コロナ対策でマスク・消毒の癖がついていますので、
カゼをひいたり、インフルエンザにかかったりする可能性は
ぐっと低くなったかもしれませんが、自信をなくさないように復習するという、
精神面への対応が重要だと思います。

ラストスパートの時期は、時間が許す限り、
自分の得意な問題を解いて、自信を維持することを第一に考えましょう。

いろいろな問題を解いてどんな問題が
出ても対応できるようにと、今まで解いたことのない問題に
チャレンジし、新しい教材に手を出してしまったばっかりに
自信をなくしてしまっては元も子もありません。

過去問題を見る限り、簿記検定試験(特に3級!)は
かなりワンパターンですから、新しい問題もそれほど多くはありません。

だからこそ、これまで使ってきた教材の中でも
得意と感じている問題を練習することが最重要だと思います。

得意な問題を繰り返し解くのは、
簿記の手続きを体にすり込むという役割も担っています。

「簿記は習うより慣れろ」とも言われますが、
得意な問題を繰り返し解いて、簿記の手続きに「慣れた」状態を作り上げると、
これまで解けなかった問題がスラっと解けてしまうことがよくあります。

ですから、最も重視することは「慣れた」状態と
自信を維持するために、得意な問題を解くことであり、

その延長上で、ちょっとだけ
不得意な問題に手を出す程度にしておきましょう。

不得意な問題が解けないからといって決して深追いしてはいけません。

検定試験では30%間違えても合格なのですから、
不得意な問題の一部だけが解けるようになるだけでいいのですよ。

さぁ、皆さんがんばっていきましょう!