旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

なかなか区別できないこと

最初に間違って覚えてしまったために、なかなか修正できないことがありませんか?

私は中学生のころ、乾電池の+側の記号と-側の記号を逆に覚えてしまって、
試験等でよく間違えていました。実物の乾電池のプラス側は小さくちょっと出っ張っているので、
短い棒の方を+と思い込んで覚えてしまったのです。

(ほかにも♂と♀、音読みと訓読みの違いもずいぶん長い間曖昧でした。)
最初に正確に覚えればいいのでしょうけどね。

旅行管理者試験の学習をしている皆さんも、似たような概念が多いので、
そろそろ曖昧になっている項目はありませんか? 暗記物は最初が勝負ですよ。

また、最初はちゃんと覚えたのに、途中から覚える内容が変更されるのも困りますよね。
そう。今年の消費税率の変更に伴う各種金額の変更です。

新学期になったので、私は受講生を前にした授業が始まります。
その時に、「自由席の特急料金は、通常期の指定席特急料金から510円減額した額になります!!!」
と言ってしまいそうで、今から心配しています。

(今までも、改正前の内容を堂々と喋ってしまい、不審の目で見られたことが何回もあります。)

頭の中では「520」という数字が浮かんでいても、口が勝手に「ごひゃくじゅうえん!」と動いてしまいそうです。
もう反射に近いですからね。そうなると間違えたことさえ気づきません。(あぁ心配だ)

もう一つ、同じようなことがあります。それは「平成の大合併」による名称変更です。
2000年代に入って全国の市町村の合併が推し進められ、
10年間で市町村の数はほぼ半減しました。

その結果、私に馴染みのあった町の名が消え、代わりに聞いたこともない名前が多くなりました。

母親が山梨県の生まれなので、私は子供の頃、夏休みなどには電車に乗って
田舎の祖父母のところへ遊びに行っていました。
その頃から「山梨の県庁は甲府市にあるけど、山梨市という町も他にあるのか、なんか変だな。」とは思っていました。

ところがその後、大合併によって「甲府市」「山梨市」以外にも、
山梨を連想させる「甲斐市」「甲州市」「笛吹市(この名前は好きです)」が登場し、
私の頭の中で山梨県の地名は甲府盆地を中心にグチャグチャにひしめいている印象です。
(これは決して悪口ではありませんよ。正直な印象です。)

こういうことが全国規模で起きていますから、
地理の授業の前や解説を書くときはしっかり確認しておかないと恥をかくわけです。

※“道場破り”に、「2014年教材訂正」というファイルを掲載しました。
最近の改正情報やテキストの訂正等を記していますので、是非ご活用ください。