旅行業務取扱管理者スペシャリストによるこっそり裏講義

前回は、外国名の呼称変更について書きましたので、
今回は国内をテーマにします。

国内の呼称変更は、
以前“平成の大合併”での市町村名の変更について
書いたことがあります。

今回は、そのときから気になっていたことを少し足します。
それは、最近の市には「ひらがな」が目立つということです。

ひらがなの市名の歴史は意外に古く、
第1号は1960年に改称した青森県の「むつ市」です。

それでも、20世紀の間は、
「いわき市(福島県)」「つくば市(茨城県)」「えびの市(宮崎県)」
などが数えられる程度で、ひらがなの市名はごく少数派でした。

しかし、2000年代に入ると急に増え始めました。
現在は大都市の「さいたま市」をはじめ、以下のような例があります。
「つがる市(青森県)」「かすみがうら市(茨城県)」「あわら市(福井県)」
「たつの市(兵庫県)」「さぬき市(香川県)」。
これらは昔からある地名などをひらがなで表したものですね。

「さくら市」「みどり市」。
これは小説にでも出てきそうな名前で、あまり個性を感じません。

「漢字は堅苦しいが、ひらがなは柔らかい印象を与え、
ぬくもりを感じさせる効果がある。」と聞いたことがあります。
それを狙っているのでしょうか。

(ちなみにカタカナの市名は、現在、山梨県の「南アルプス市」だけで、
それ以前でも1974年まで、現在の沖縄市が「コザ市」と称していただけです。)

旅行管理者試験にこじつけると、新幹線の列車の愛称はすべてひらがなです。
「ひから」「こだま」から始まって、
今年登場した「かがやき」「はくたか」「つるぎ」まで例外はありません。

たしかに「光」「木霊」「輝」「白鷹」「剣」では戦闘機みたいですね(笑)。

ところでひらがなについて、最近違和感を覚えたことがあります。

先月、統一地方選があったときに、
15人前後のポスターが貼ってある掲示板を見たときです。

そこでは候補者の全員が、
姓名のいずれか(または両方)を、ひらがなで表示してありました。

読みにくい漢字や書きにくい漢字の場合は、
ひらがなで表示することも分かるのですが、
「おがわ」や「こばやし」をひらがなにする必要があるのですかねぇ?

なんだか、小学校低学年の学級委員の選挙のようでした。



能城幸夫

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