旅行業務取扱管理者スペシャリストによるこっそり裏講義

今週は、前回の国内管理者試験に続いて、昨年の総合管理者試験について振り返ってみます。

昨年の総合管理者試験の合格率は、受験者の多い「4科目受験」「免除受験(2科目)」
ともに、最近の5年間の中で最も低くなりました。

特に4科目受験の場合、合格率は12.2%に低下しました。(およそ8人に1人の合格です。)
この結果をみると、やはり中途半端な準備では合格はますます難しくなりそうですね。

低下した原因の一つは実務科目(国内実務、海外実務)の難化です。
多くの方が苦手とする科目ですね。
ところで皆さんは「国内実務」と「海外実務」のどちらが難しいと思いますか?
人それぞれですが、一般的には海外実務の方が得点しにくいようです。

総合管理者試験に「受験区分D」があります。旅行業法と約款で受験する区分です。
両方の科目とも比較的得点しやすいためか、この区分の合格率は例年70~80%もあります。

これに国内実務が加わると「受験区分B」となり、近年の合格率は23~27%です。
また、海外実務が加わると「受験区分C」となり、近年の合格率は12~18%です。
受験者が異なるため、これだけで断定できませんが、海外実務が入った方が合格しにくいことは明らかです。
昨年も「受験区分B」の合格率は21.2%、「受験区分C」は12.1%で同じ傾向を表しています。

まず「国内実務」をネタバレにならない程度に見てみます。
観光地理は、昨年話題になった観光地に関する出題が目立ちました。
NHKのドラマの舞台、7年に1度の特別行事のあった寺院、
新たに指定された国宝や国立公園および世界遺産、開創1200年を迎えた寺院などに関する出題です。

もともと有名な観光地が大半ですが、このようなイベントがあると出題されやすいようです。
日頃から、ニュースなどで観光地に関するものをチェックしておくとラッキーなことがあるかも知れませんね。

それ以外の出題も、これまで出題のあった観光地が中心ですが、
「すべて選べ」という形式や「正しいものの組合せ」は自信を持って答えられる人は少ないと思います。
まずは、50%以上の正答を目指しましょう。

運賃・料金の出題内容は例年と同様でした。
航空運賃の規則とJRの料金計算がメインの出題です。
知識ゼロから始める方はかなり努力をしなければなりませんが、ある程度のレベルになれば、
同じような出題が例年続いていますので、問題演習を繰り返せば合格点は付くでしょう。

ここでも、昨年延伸した北陸新幹線に関する出題が3問あり、
新たな観光テーマが出題されやすい点は、観光地理と同様です。

ちょっと長くなりそうですので、「海外実務」は次回にします。



相馬隆幸

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