旅行業務取扱管理者スペシャリストによるこっそり裏講義

前回の国内実務に続いて、昨年の総合管理者試験の海外実務について振り返ってみます。

前回比較した「受験区分別合格率」を見ると、例年、海外実務を含む区分の合格率が低いです。
その傾向は昨年も同様で、質・量ともに多いため、制限時間で解き終わるのは難しいでしょう。

例年通り、第1問と第2問は国際航空運賃でした。
特に第1問は特別運賃の比較問題で、小問の5問中4問が「最も安価な運賃」を求める形式でした。
これは慎重に比較しなければならず、ここで一気にスピードダウンしてしまいます。
その代わり第2問は、同一の行程を用いた普通運賃の算出ですから、ここでペースを回復できます。
(ただ最後の1問は出題意図に気がつかないかも知れません。)

続く出入国関連と英語は例年と同様であったと思います。
出入国関連は、出題内容が決まっているため、過去問を検討しておけば楽に得点できたと思います。
英語は丁寧に読み過ぎないようにすることが重要です。

ここ2年くらい観光地理が難しくなっていましたが、昨年も同様でした。
著名な観光地やその所在地が直接問われるではなく、
その周辺の情報まで知らないと解答できない問題が目立ちます。

あまり考え込まずに50%程度正解できればよいと考えましょう。
また、観光情報というより、時事問題といえる出題が数問見られました。

最後の8問が旅行実務という点も例年同様でした。
2年前からトーマスクックに関する出題がなくなって、
その分を海外旅行保険、査証、列車名などで補っています。
昨年は時差に関する一般的な問題がありました。

ここで時間が掛かるのはミニマム・コネクティング・タイムの出題です。
「乗継が可能な便はどれか?」ではなく、「可能な組み合わせをすべて選べ」
という出題ですから、選択肢のすべてをチェックしなければなりません。
最後の52問目でこれはきついですね。

午後の最後の科目まで集中力を切らさずに問題を解くのは、
知識の修得とは別の能力です。
途中で戦意喪失状態にならず、淡々と解答を続けるには、
事前の十分な準備が必要になります。

フォーサイトではこれらの傾向を反映するため、例題の変更や記述の追加・修正のため、
現在、海外実務のテキストを改訂中です。受講生の皆さまにはお待たせして申し訳ありませんが、
より良いものをお届けしますので、もう少しお待ちください。



相馬隆幸

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