旅行業務取扱管理者講座の講師ブログ

旅行業法はじめの一歩

多くの方は、旅行業法から手がけていると思います。
そこで今回は、旅行業法令をスムーズに学習するためのヒントをご紹介します。
いくつもあるのですが、特に学習の初期に注意することに絞ります。

1.ゆっくり用語と記述に慣れる

 法律分独特の用語や記述は、日常の言い回しとかけ離れたものが多く、問題文の趣旨がわかりにくいものがあります。テキストはできるだけ平易な文章に変えていますが、いざ過去問題を解こうとすると意味の把握に時間がかかってしまうかも知れません。
 選択肢には、法令の条文そのままの文章が使われることが多いため、どなたも最初にぶつかる壁でしょう。特に前半の目的・定義や登録制度に分かりにくい用語と記述が出てきます。いずれはクリアしなければなりませんが、最初は急がず、一つ一つ意味を確認しながら進めてください。法令は、外国語を習っているようなものです。意味がわかるにつれ、問題を解くのも加速度的に早くなります。急がず焦らず、最初はゆっくりとジョギングスピードで始めましょう。

2.数字を覚えるのは後回しでよい

 期間・日数、金額等の数字もやはり学習の前半に多く、特に登録制度と営業保証金制度に集中しています。1つ1つしっかり覚えようとしていると、先に進めません。数字自体は、覚えるのは早いですが、忘れるのも早いものです。まずは文章理解を優先しましょう。数字は、後からでも一気集中で覚えられます。

3.大切なのは登録制度

 法令の前半で、最も重要なのは「登録制度」です。大変範囲の広い分野で、例年は出題数が3〜4問と、各分野の中で最も多くなっています。また、他の分野にも登録制度の中の規定が関わってきます。このため、法令全体を理解するためには、登録制度をしっかりと理解しておかなければなりません。
 範囲が広い登録制度の中でも、とりわけ重要なのが「業務の範囲」と「登録の拒否事由」です。これらは、単に登録制度としての問題だけではなく、法令の他の分野でも重要な知識となります。各旅行業者等は、どこまで業務ができるのか(どの業務ができないのか)、登録の申請が拒否される理由にはどんなものがあるのか、しっかりと把握しておきましょう。

苦手意識を取り払ってしまえば、法令は確実に制覇できる科目です。