通関士講座の講師ブログ

合格に必要なもの

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

「合格するために必要な勉強時間を教えてください」
よくいただく質問です。

ご自身の勉強時間が足りているのかどうか、不安になりますよね。
1年に1度きりの本試験。それに向けて数ヶ月~1年以上もの期間、
受験勉強を続けることは、真剣に取り組めば取り組むほど、不安に陥ります。
そういう意味で、受験勉強は不安との戦いといってもいいでしょう。

さて、「合格に必要な勉強時間」の回答ですが、私は
「何時間したら合格レベルとは一概には言えないですよ。ご自身の可処分時間と本試験までに
残された時間との兼ね合いで勝負するしかないですよ。」といった回答をしています。
「それでも一応の目安を知りたい」という方には、「最低でも300時間程度ですかね」と答えています。
「ですかね」という表現はなんとも無責任に聞こえるかもしれませんが、これが本音です。

私は「勉強時間」と「結果」は必ずしも一致しないと思います。
そもそも「勉強時間」の位置づけ自体、曖昧です。
「勉強机に向かっていた時間」「参考書を読んだ時間」「問題集を解いた時間」などなど。
どれも「勉強時間」といえそうです。
しかし、ついつい居眠りしたり、“読んだ”のではなく “眺めた”程度だったり…、
集中している時間は、本当は何時間だったのか振り返ると愕然とすることはよくあることです。

勉強時間の長さを不安に思うのではなく、今日勉強した部分については、
明日試験があっても勝負できる(合格できる)自信がもてる学習をする、
これが合格に必要なものだと思います。