通関士講座の講師ブログ

「スランプ」の価値

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

学習、順調に進んでいますか?
さて、ご自身の現在の心境は、どちらでしょうか?

① 学習時間に比例して知識量が増え、その結果正解できる問題が増えおり、学習の成果を体感している。
② 当初は、講義を聴いてテキストを読み、問題を解けばそれなりに学習の成果を感じたものの、最近は問題を解いても学習の成果を体感できない(間違いを連発してしまう)。

①の心境の方は、その調子で引き続き学習に取り組んでくださいね。
一方、②の心境の方は、いわゆる「スランプ」の状況です。学習量と成果が結びついていない感覚は、とても不快だと思います。場合によっては、学習そのものを投げ出したい気持ちになるかもしれません。

私は、「スランプ」が発生するのは、努力の結果だと思っています。
当初は知識ゼロの状態からのスタートですから、学習すればするほど知識が増えます。その結果、解答できなかった問題がどんどん解け、達成感も高いと思います。
しかし、知識が増えれば増えるほど、「似通った知識」の混乱が始まります。たとえば、問題を解答するなかで、「ここの許可権者は、財務大臣だったような…、あ、税関長だったかも…??」といった迷いをみなさんも経験していると思います。
これは、様々な項目を学んだからこそ発生する混乱です。通関士試験の勉強をしてない方や、学習初期の段階の方は、発想しない(できない)思考です。

したがって、「スランプ」は、確実な知識を獲得する「もう一息」の状況です。
この「スランプ」の時期を突き抜けた方が、合格を取得できます。必要以上に落ち込まずに、コツコツと学習を進めれば必ず成果に結びつきます。