通関士講座の講師ブログ

節電余波で衣類が大幅増

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

東京港の2011年の輸入額が前年より8%増え、統計を取り始めた1979年以来、
過去最高の8兆1287億円に上ったとのことです(東京税関1月25日公表)。

増加額が最も多かったのは衣類(913億円プラス)でした。
東京電力福島第一原子力発電所事故による電力危機で、節電の意識が高まった結果、
速乾性や保温性に優れた肌着などが輸入額を押し上げたとみられるということです。
次いで多かったのが、たばこ(491億円プラス)、パソコンなどの電算機類(445億円プラス)でした。

輸入額を国別でみると、トップは全体の42%を占める中国で、2位は米国の11%でした。
東京港の輸入額は全国トップで、全体の11.9%を占めました。
一方、同港からの輸出額も前年より2.2%増え、4兆7081億円となりました。

東日本大震災の影響ではありますが、貿易が活発化していることが数字から読み取れます。