通関士講座の講師ブログ

アメリカにおける不当廉売関税

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

米商務省は9月28日、ステンレス製の台所流し台が中国から
不当に安い価格で輸入されているとして、複数の中国メーカーに
最大76・53%の反ダンピング(不当廉売)関税を課す
仮決定を下したようです。

イリノイ州の米メーカーの訴えを受け、
2012年3月に着手した商務省の調査によると、
2011年の輸入額は前年の約2割増しだったとのことです。

2014年2月に本決定し、米国際貿易委員会(ITC)が
3月に実際に課税するかどうかを決める見通しです。

商務省は2012年7月、中国製の風力発電タワー(支柱)に対する
反ダンピング関税を仮決定しました。
世界貿易機関(WTO)への提訴合戦もあり、
米中間の通商紛争が激しさを増しています。

日本での出来事ではありませんが、参考までに。